『開放』と『解放』。
どちらも読みは「かいほう」で同じですが、
漢字が違えば意味も違います。
いわゆる同音異義語ってやつです。
面倒ですねぇ…(;~ ~)
でもこの2つ、
音が同じってだけで意味や使いどころは
結構大きく違います。
違いを正しく知っておくことが大切です。
というわけで今回は
『開放』と『解放』の違いを
調べてみました。
- 開放と解放の違いとは?
について、例文や対義語も合わせて
詳しくお話しします。
『開放』と『解放』は意味が大きく違う分
理解や使い分けもわかりやすいです。
一緒に勉強していきましょう!
開放と解放の違いとは?
『開放』と『解放』の違いは
- なにが自由になるのか
の1点です。
対義語を考えると
使い分けが簡単になります(^^)
a.開放の意味・対義語とは?
『開放』を辞書で調べてみると、
- 門や戸などをあけはなすこと。あけたままにしておくこと。
- 制限をなくして、自由に出入りさせること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『開放』とは
空間的に自由になることをいいます。
『開放』は「開け放つ」が
2文字熟語になった言葉で、
対義語は『閉鎖』です。
『開放』と『閉鎖』は
空間的な自由不自由を示す言葉として
使われます。
a.開放の例文
空間的な自由…とかいわれても
イメージわかないですよね(;^ ^)
『開放』の例文をみていきましょう。
- ドアの開放禁止
- ドアを開放して空気を入れ替える。
- 門戸をひろく開放してことで、
門下生かが増えた。 - 次の政権の目玉政策は市場開放だ。
- 久しぶりに山に登って
開放的な気分を味わう。
b.解放の意味・対義語とは?
『解放』を辞書で調べてみると、
からだや心の束縛や制限を取り除いて自由にすること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『解放』とは
肉体的・精神的に自由になることをいいます。
『解放』は「解き放つ」が
2文字熟語になった言葉で、
対義語は『束縛』です。
『解放』と『束縛』は
肉体的な拘束や自由だったり
精神的な制限などを示す言葉として
使われます。
b.解放の例文
『解放』の例文をみていきましょう。
- 子育てから解放される。
- テスト期間が終わり、勉強から解放される。
- リンカーンは奴隷を解放した。
- 人質を解放して投降しろ!
田舎のお母さんが泣いているぞ! - 久しぶりに山に登って
解放的な気分を味わう。
空間的な自由を示す『開放』より
イメージしやすいかもしれません(^ ^)
『開放』と『解放』は
同じ文章にあてはめても違和感はありません。
あなたの伝えたいことが空間的な自由さなのか、
肉体的・精神的な自由さなのかによって
使い分けましょう。
たとえば
「子どもを夫にまかせて
久しぶりに1人で外出し、カイホウ的だ」
という文章で考えてみましょう。
『開放』を使うと、狭い家から出て
外の景色や空気を楽しんでいる
という意味で伝わります。
『解放』を使うと、
子育てや家事をしなくていい自由を
堪能しているという意味になります。
- 開放:
空間的に自由になること。
対義語は『閉鎖』。 - 解放:
肉体的・精神的に自由になること。
対義語は『束縛』。
まとめ
いかがでしたか?
『開放』と『解放』は
- なにが自由になるのか
という1点が違う言葉です。
- 開放:
空間的に自由になること。
対義語は『閉鎖』。 - 解放:
肉体的・精神的に自由になること。
対義語は『束縛』。
使い分けに迷ったときは
それぞれの対義語を思い浮かべると
わかりやすいですよ(^ ^)
ちなみに…
『開放』と『解放』と同じく
読みは同じなのに意味が違う言葉に、
『体制』『態勢』『大勢』『体勢』があります。
全部読みは「たいせい」なのに、
この4つは大きく意味が違うんですよ!
ぜひこちらも記事も
一度読んでみてくださいね(*^-^*)