『交代』と『交替』。
どちらも読みは同じ「こうたい」ですが、
この2つの違い、ご存知ですか??
わたしいつも
「この場合はどっちだっけ…?」
って悩んでしまいます(-_-;)
でもいつまでもそんなあいまいなことでは
恥ずかしいですよね!
というわけ今回は
『交代』と『交替』の違いを
調べてみました。
- 交代と交替の違いとは?
を例文も合わせて詳しくお話しします。
実はこの2つの違いはすっごく微妙で、
意味というよりは使う場面が
あいまいに決まっているという感じなんです。
…もうややこしすぎます!!
とてもめんどうですが、
がんばって例文で覚えていきましょう!
交代と交替の違いとは?
『交代』と『交替』の意味ですが、
実はまったく同じです。
『交代』と『交替』を辞書で調べてみると
こうたい【交代・交替】
(役割や場所などを)入れかえること。また、入れかわること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
この2つは同音異義語ではなく、
同じ意味の言葉なんです。
にもかかわらず、
実際この2つは微妙な違いで
使い分けられています。
使い分けのポイントは
- 一回限りかわるのか
- 何度もかわるのか
というかわる回数です。
それぞれみていきましょう。
a.交代の意味とは?
『交代』を使うのは一般的に
一回限りでかわるという場面です。
たとえば
- 議長交代
- 世代交代
など、普通はもう元に戻ることはない
という場合に使います。
ただ、この使い分けはかなりあいまいです。
江戸時代の「参勤こうたい」は
何度も繰り返すものでしたが、
「参勤交替」と書きます。
また新聞では『交代』を使うと
統一しています。
結局どんな場面であっても
『交代』を使ってOKです。
a.交代の例文
一回限りでかわる『交代』の例を
いくつか挙げておきます。
- 大統領選挙が行われ、大統領が交代した。
- 取締役たちの世代交代が進んでいる。
- 議長の不手際が目立つので交代する。
- 選手の疲れが目立つので交代させよう。
- 不祥事のあった大臣を交代する。
- プロジェクトリーダーの交代
b.交替の意味とは?
『交替』を使うのは一般的に
何回も繰り返しでかわるという場面です。
たとえば
- 給食当番の交替
- 日直の交替
という場面ですね。
かわりばんこで何かするときや
何人かで順番に役目を交替する
といった場合に使います。
b.交替の例文
何回も繰り返しでかわる『交替』の例を
いくつか挙げておきます。
- 毎週月曜日に掃除当番を交替する。
- ブランコ交替して!
- 犬の散歩は夫婦交替で行く。
- 太陽と月が交替する。
- 交代:
一回限りでかわる場面で使う - 交替:
何回も繰り返しでかわる場面で使う
まとめ
いかがでしたか?
『交代』と『交替』は
役割や場所などを入れかえることという意味で
どちらも同じです。
でも実際にはかわる回数によって
微妙に使い分けられており、
- 交代:
一回限りでかわる場面 - 交替:
何回も繰り返しでかわる場面
でそれぞれ使います。
ただこの使い分けはかなりあいまいです。
バスケのように繰り返し選手がかわるスポーツでも
「選手交代」と書きますし、
江戸時代の「参勤こうたい」は
繰り返し行われましたが
「参勤交代」と書く文献が多いです。
新聞では『交代』に統一されていますし、
迷ったときは『交代』を使えばOKです(*^-^*)
ちなみに…
『交代』と『交替』と同じく
読みが同じなのに意味が違う言葉として
『始め』と『初め』があります。
英語に置きかえて
わかりやすく使い分けを解説しているので、
こちらも読んでみてくださいね。
『始め』と『初め』は
間違えやすい漢字トップ10には入るだろう
漢字なので、ぜひマスターしておきましょう!