『森』と『林』と『森林』と『樹海』。
この4つの違い、ご存知でしょか?
漢字を習ったときの印象から
「木の量じゃないの??」
と思っておられる方も多いと思います(^^)
そのイメージは間違ってはいないんですが、
実は他にも違いがあるんです。
今回は
『森』と『林』と『森林』と『樹海』の違いについて
詳しく調べてみました。
- 森・林・森林・樹海の違いとは?
- 農林水産省はどれを定義にしているの?
を詳しくお話しします。
森林をわざわざ定義しているなんで、
農林水産省も細かな仕事してますよね。
ちょっとした豆知識として、
ぜひ覚えて帰ってくださいね。
森・林・森林・樹海の違いとは?
『森』と『林』と『森林』と『樹海』の違いは
- 人工的かどうか
- 規模
の2点です。
それぞれの意味から
詳しくみていきましょう!
1.森とは?
『森』を辞書で調べてみると、
樹木がこんもりと生い茂った所。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまりは私たちのイメージ通り、
木がたくさん茂っている場所のことです(^^)
森というと傾斜がある
山や丘を思い浮かべますが、
辞書的には平たい場所でも
木が生い茂っていれば「森」にあたります。
森には「自然にできた」というニュアンスもあり、
この点が人工的な林との違いの1つです。
2.林とは?
『林』を辞書で調べてみると、
樹木がたくさん集まって生えている所。
(引用元:コトバンク)
とあります。
こちらも私たちがイメージする通り、
木がたくさん集まった場所のことですね(^^)
森と林の違いははっきりとしていませんが、
林には「人工的」というニュアンスがあります。
また、森と林を比べると
なんとなく森の方が大きい印象がありますよね。
漢字も森は木が3つで林は木が2つですし、
そのイメージでいいのではないでしょうか。
3.森林とは?
『森林』を辞書で調べてみると、
樹木、特に高木が群生して大きな面積を占めている所。また、その植物群落。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり森林とは森や林と違い、
特に背の高い木がさらに広い面積に
生え茂っている場所ことですね(^^)
どのくらいの広さからが森林なのかは
はっきりとはしていません。
イメージとしては
”森と林を足したくらいの広さ”でしょうか。
4.樹海とは?
『樹海』を辞書で調べてみると、
広い範囲に樹木が繁茂し、見下ろすと海のように見える所。
(引用元:コトバンク)
とあります。
樹海とは森林よりももっと広範囲に
木が生え茂った場所のことです。
富士山のふもとのように、
上から見ると一面に広がる木々が
まるで緑の海のように見えることから、
”樹の海”と呼ばれるようになりました。
どのくらいの広さからが樹海なのかは
はっきりとはしていませんが、
”海に見えるほどの広範囲”と覚えておけば
OKだと思います(^ ^)
- 森:
樹木がこんもりと生い茂った所。
自然にできた所。
林よりも大きいイメージ。 - 林:
樹木がたくさん集まって生えている所。
人工的に作られた所。
森よりも小さいイメージ。 - 森林:
樹木、特に高木が群生して
大きな面積を占めている所。 - 樹海:
広い範囲に樹木が繁茂し、
見下ろすと海のように見える所。
農林水産省はどれを定義にしているの?
さて。
『森』『林』『森林』『樹海』を確認したところで、
最後に農林水産省の定義をみておきましょう。
農林水産省は『森林』のみを
「森林法」という法律で定義しています。
第二条 この法律において「森林」とは、左に掲げるものをいう。但し、主として農地又は住宅地若しくはこれに準ずる土地として使用される土地及びこれらの上にある立木竹を除く。
一 木竹が集団して生育している土地及びその土地の上にある立木竹
二 前号の土地の外、木竹の集団的な生育に供される土地
(引用元:法庫 森林法
森林とは木や竹が集まって生えている所
というわけです。
まとめ
いかがでしたか?
『森』と『林』と『森林』と『樹海』の違いは、
- 人工的かどうか
- 規模
の2点です。
明確な違いはない4つですが、
それぞれの分けてみると
- 森:
樹木がこんもりと生い茂った所。
自然にできた所。
林よりも大きいイメージ。 - 林:
樹木がたくさん集まって生えている所。
人工的に作られた所。
森よりも小さいイメージ。 - 森林:
樹木、特に高木が群生して
大きな面積を占めている所。 - 樹海:
広い範囲に樹木が繁茂し、
見下ろすと海のように見える所。
といったところでしょうか(^ ^)