『署名』と『記名』と『サイン』。
似たような言葉ですが、
正しい違い、ご存知ですか?
「全部名前を書くことでしょ??」
と思うかもしれませんが、
この3つははっきりした違いがあります。
意味だけでなく、
法的な証明能力も違うんですよ(^^)
今回は
署名・記名・サインの違いをご紹介します。
- 署名・記名・サインの違いとは?
- 正しく使い分けるポイントとは?
について詳しくお話しします。
私は行政書士をしているのですが、
この3つの違いと使い分けは
ぜひ覚えておいて欲しいところです。
きっと役に立つので、
一緒に勉強していきましょう(*^-^*)
署名・記名・サインの違いとは?
署名・記名・サインの違いはずばり!
- 自分で書かなくてはいけないかどうか
の1点です。
それぞれの意味や法的な証明能力を
詳しくみていきましょう。
1.署名とは?
まずは署名です。
署名を辞書でひいてみると、
本人が自分の名を書類などに書くこと。また、その書かれたもの。
(引用元:コトバンク)
とあります。
署名とは自分の名前を自分で書くことで、
印刷やゴム印ではダメです×
署名の法的な証明能力
署名は法的な証明能力が高く、
これに印鑑を押せば最強です。
どんな契約書でも公的な書類でも、
署名+印
であなたの意思が法的に証明できます。
2.記名とは?
次は記名です。
記名を辞書でひいてみると、
氏名を書きしるすこと。
(引用元:コトバンク)
とあります。
記名とは単に名前を書くことで、
印刷でもゴム印でもOKなのです○
つまり署名と記名の違いは
- 署名:絶対に自分で書く
- 記名:印刷や他人が書いてもOK
というわけです。
記名の法的な証明能力
記名は単独では
法的な証明能力はありません。
名前を印刷しただけの書類や
会社名のゴム印を押しただけの契約書は
法的な証拠にはならないのです。
記名で証明したい場合は
必ず印鑑を横に押しましょう。
3.サインとは?
最後はサインです。
サインを辞書でひいてみると、
署名すること。署名。
(引用元:コトバンク)
とあります。
サインと署名は同じなので、
サインも必ず自分で書く必要があります。
サインの法的な証明能力
サインは、法的な証明能力も署名と同じです。
欧米ではサインだけで
最高の証明力がありますが、
日本はまだまだ印鑑文化です。
サイン/署名+印鑑
がもっとも高い証明能力を持ちます。
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- 署名:
自分で自分の名前を書くこと。 - 記名:
名前を書くこと。
印刷やゴム印でもOK。 - サイン:
署名と同じ。
- 法的な証明能力:
1.署名(サイン)+印鑑
2.署名(サイン)のみ
3.記名+印鑑
[/surfing_su_box_ex]
正しく使い分けるポイントとは?
署名・記名・サインを使い分けるポイントは
その書類や物の重要度です。
どのくらいの証明度が必要かを
考えて判断しましょう。
たとえば、
- 契約書→署名(サイン)+押印
- なにかの確認文書→署名(サイン)のみもOK
- 子ども会の遠足の参加届け→記名+印もOK
- 回覧板の閲覧確認→記名のみでOK
という感じです。
大切な書類であればあるほど、
証明度の高い方法を選びましょう(^^)
迷ったときは
署名(サイン)+印鑑
を選んでおけば間違いありません◎
まとめ
いかがでしたか?
署名と記名とサインの違いは、
- 自分で書かなくてはいけないかどうか
の1点です。
- 署名:
自分で自分の名前を書くこと。 - 記名:
名前を書くこと。
印刷やゴム印でもOK。 - サイン:
署名と同じ。
この3つは法的な証明能力も違っており、
- 署名(サイン)+印鑑
- 署名(サイン)のみ
- 記名+印鑑
の順に高い証明能力を持ちます。
署名・記名・サインを使い分けるポイントは、
その書類や物の重要度です。
どのくらいの証明力が必要かで決めましょう。
迷ったら
署名(サイン)+印鑑
を選んでおけば間違いありません◎