『記入』『記載』『記述』。
どれも「書く」という意味の言葉ですが、
実は違いがあることをご存知ですか?
この4つ、
わりと大きな違いがあるんですよ(*^-^*)
特にビジネスの場面では
使い分けられていたりするので、
注意が必要です。
というわけで今回は
『記入』『記載』『記述』の違いを
調べてみました。
- 記入・記載・記述の違いとは?
- メールの文章は記載は間違っている?
について詳しくお話しします。
どんなときにどれを使うのか、
具体例も合わせてご紹介します!
記入・記載・記述の違いとは?
『記入』『記載』『記述』の違いは
- 文字を書くのか
- 形に残るのか
- 文章を書くのか
の3点です。
1.記入の意味とは?
『記入』を辞書で調べてみると、
所定の用紙などに書き入れること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
『記入』とは
所定の用紙の所定の場所にただ書く
という意味です。
つまり文字や文章である必要はありません!
氏名や年齢だけを書く場合や
〇やレ点などの記号で印をつけるだけの場合も
『記入』を使います。
たとえば
- アンケート用紙に記入する。
- 申込用紙に記入する。
- 問診表の該当する箇所に
〇印を記入してください。
といった感じです。
2.記載の意味とは?
『記載』を辞書で調べてみると、
書類・書物などに書いて記すこと。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『記載』とは
書類など形が残る形で書く
という意味です。
残るわけですから、
誰かに読まれることを目的としています。
文字や文章である必要はなく、
氏名や図なども形に残るなら『記載』です。
たとえば
- 履歴書に経歴を記載する。
- 実験結果は別表に記載しています。
- 地図に記載した現在地が間違っていた。
といった感じです。
3.記述の意味とは?
『記述』を辞書で調べてみると、
文を書きしるすこと。また、書きしるしたもの。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『記述』とは
文章を書くという意味です。
『記入』『記載』との違いは
『記述』は必ず文章でなくてはいけません。
形に残る必要はありませんし
記号などが含まれていてもOKですが、
言葉を書き連ねた文章でなければ
『記述』を使うことはできません。
たとえば
- 国語の記述式問題。
- 事実をありのままに記述する。
- 今の気持ちを記述して手紙とする。
といった感じです。
- 記入:
所定の用紙の所定の場所にただ書くこと。
〇やレ点など記号のみでもOK。 - 記載:
書類など形が残る形で書くこと。
誰かに読まれることが目的。
氏名や図表などもOK。 - 記述:
文章を書くこと。
メールの文章は記載は間違っている?
最近はメールでのやりとりが増えましたよね。
仕事でも
「このメールに記載した内容をよくお読みの上…」
なーんてよく書きますが、、、
メールは厳密には書いているわけじゃないのに
『記載』を使っていいのでしょうか?
文章だから『記述』とも思えるし、
電子情報は記号と考えると
『記入』にもあたりそうです。
正確なところは不明ですが、
メールは『記載』でOKだと思います(*^-^*)
「書く」と「メールを打つ」は今や
ほとんど同じ意味ですし、
『記載』は文章にも使えます。
なによりメールは
他人に読まれることこそが目的で、
パソコンやスマホに残りもしますからね。
まとめ
いかがでしたか?
『記入』『記載』『記述』の違いは
- 文字を書くのか
- 形に残るのか
- 文章を書くのか
の3点です。
それぞれ、
- 記入:
所定の用紙の所定の場所にただ書くこと。
〇やレ点など記号のみでもOK。 - 記載:
書類など形が残る形で書くこと。
誰かに読まれることが目的。
氏名や図表などもOK。 - 記述:
文章を書くこと。
という意味で使われています。
最近は「メール記載の…」という風に
メールにも『記載』を使います。
いろいろな考え方がありますが、
この使い方でOKと思います(*^-^*)
メールは誰かに読まれるものですし、
形にも残ります。
今は「書く=メールを打つ」は浸透してますし、
『記載』を使っても大丈夫です。
ちなみに…
同じように使い分けが難しい言葉として
『修正』『訂正』『是正』『添削』があります。
⇒修正・訂正・是正・添削の違い!変更を依頼するのは?
似ているように微妙に違う4つなので、
使い分け方を知っておくと便利です(*^-^*)
ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。