『製作』『制作』『作成』『作製』『製造』。
どれもつまりは「作る」という意味ですが、
微妙に意味が違っていることを
ご存知でしょうか?
特に『製作と制作』『作成と作製』の
使い分けが難しいですよね(-_-;)
そこで今回は
『製作』『制作』『作成』
『作製』『製造』の違いを
調べてみました。
- 製作・制作・作成・作製・製造の違いとは?
- 製作・制作・作成・作製・製造で
同じ意味はあるの? - アクセサリーの「さくせい」はどれ?
について詳しくお話しします。
この3つ、実は会社内部の企画書や
銀行への融資依頼書などで
意外とよく使う言葉です。
訂正指示をくらっちゃわないように、
違いをしっかりとおさえておきましょう!
製作・制作・作成・作製・製造の違いとは?
『製作』『制作』『作成』『作製』『製造』
の違いはずばり!
- なにを作るのか
という1点です。
1.製作の意味とは?
『製作』を辞書で調べてみると、
道具や機械などを使って品物を作ること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『製作』とは
品物を作るという意味です。
ここでいう「品物」とは、一般的には
芸術作品以外の物事を指します。
たとえば
- お皿
- パソコン
など、芸術作品以外全般です。
2.制作の意味とは?
『制作』を辞書で調べてみると、
芸術作品などを作ること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
『制作』とは
芸術作品などを作るという意味です。
- 実用品など⇒製作
- 芸術作品⇒制作
という使い分けですね(^^)
ただ、テレビや映画の世界では
もう少しややこしい使い分けが
なされています。
- 番組や映画そのものを作る⇒制作
- 資金調達やプロデュースなど
番組や映画作り全般のこと⇒製作
としています。
映画そのものは芸術作品だけれど、
それ以外は製作ということです。
3.作成の意味とは?
『作成』を辞書で調べてみると、
計画や書類、また文章などを作ること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『作成』とは
書類や計画などを作るという意味です。
4.作製の意味とは?
『作製』を辞書で調べてみると、
機械や道具を使って物を作ること。また、芸術作品などを作り出すこと。製作。
(引用元:コトバンク)
とあります。
これはわかりやすいですね(^^)
つまり『製作』とは
物全般を作るという意味で、
芸術作品も含みます。
芸術作品を含む点以外は
『製作』とほぼ同じと思ってOKです。
5.製造の意味とは?
『製造』を辞書で調べてみると、
原料に手を加えて製品にすること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『製造』とは
原料を加工して物を作るという意味です。
物を作るという意味で
『製作』『作製』と似ていますが、
『製造』は量産品や商業製品などに
よく使われます。
- 製作:
芸術作品以外の物を作ること。 - 制作:
芸術作品を作ること。 - 作成:
書類や計画などを作ること。 - 作製:
物全般を作ること=製作 - 製造:
原料を加工して物を作ること。
商業製品などによく使われる。
製作・制作・作成・作製・製造で同じ意味はあるの?
さきほどもお話しした通り、
『製作』と『作製』はほぼ同じ意味です。
ちょうど漢字も
前後を入れ替えただけですしね(^^)
ただ『作製』は芸術作品を含みますが、
『製作』は含みません。
この点にだけ注意してくださいね。
アクセサリーの「さくせい」はどれ?
さて。ここでクイズです。
アクセサリーを「さくせい」するは
どちらの「さくせい」だと思いますか??
…
…
答えはそう!『作製』ですね。
アクセサリーは芸術作品ですが
『作製』は芸術作品も含めた物全般に使えます。
まとめ
いかがでしたか?
『製作』『制作』『作成』
『作製』『製造』の違いは
- 製作:
芸術作品以外の物を作ること。 - 制作:
芸術作品を作ること。 - 作成:
書類や計画などを作ること。 - 作製:
物全般を作ること=製作 - 製造:
原料を加工して物を作ること。
商業製品などによく使われる。
です。
使い分けるときには
なにを作るのかという点を意識しましょう。
- 芸術作品⇒『制作』か『作製』
- 書類や計画⇒『作成』
- それ以外⇒『製作』か『作製』
- 商業製品⇒『製造』
作製はわりと万能選手なので、
迷ったときは頼りになりますよ(^^)