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進呈・贈呈・謹呈・寄贈の違い!献上は別に意味があるの?

『進呈』『贈呈』『謹呈』『寄贈』『献上』。

この5つの違い、
正確に説明できますか??

どれも平たく言えば
「プレゼントする」って意味なわけで、
日常生活であまり使わないですよね(><)

でも大人として知らないのは恥ずかしい!

というわけで今回は
『進呈』『贈呈』『謹呈』『寄贈』『献上』
の意味と違い
を調べてみました。

  • 進呈・贈呈・謹呈・寄贈・献上の違いとは?
  • 幼稚園に遊具をプレゼントした時はどれ?
  • 天皇陛下に献上するという使い方は正しい?

について詳しくお話しします。

この5つ、同じような意味でも
相手と自分の立場が異なっているため
使う場面を間違えると
礼儀知らずな印象を与えてしまいます。

しっかり使い分けられるように
一緒に勉強していきましょう!

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進呈・贈呈・謹呈・寄贈・献上の違いとは?

『進呈』『贈呈』『謹呈』『寄贈』『献上』は

  • 相手と自分との関係性や立場

という点に違いがあります。

1つずつ詳しくお話ししますね(^^)

1.進呈(しんてい)の意味とは?

まずは『進呈』から。

『進呈』を辞書で調べてみると、

人に物を差し上げること。進上。
(引用元:コトバンク

とあります。

『進呈』はプレゼントというよりは
「差し上げる」という意味です。

つまり『進呈』は立場が上の相手に
なにかを差し出すときに使います。

たとえば

  • 自分で書いた本を恩師に進呈する。
  • ちょっとしたお土産を上司に進呈する。

といった感じです。

2.贈呈(ぞうてい)の意味とは?

次は『贈呈』です。

『贈呈』を辞書で調べてみると、

人に物を贈ること。物を差し上げること。
(引用元:コトバンク

とあります。

つまり『贈呈』は立場が上の相手に
なにかを差し出すときに使うわけですね。

「…って、『進呈』と一緒じゃん!!」
って思いますよね(;^^)

その通り。
進呈と贈呈は同じ意味です。

ただ、使われやすい場面が異なっています。

たとえば

  • 花束贈呈
  • 感謝状と記念品の贈呈式
  • 粗品の進呈

といった感じで
言葉や場面によって
使い分けがだいたい決まっています。

  • 改まった場面⇒贈呈
  • そうでもない場面⇒進呈

というイメージですかね(^^)

3.謹呈(きんてい)の意味とは?

『謹呈』を辞書で調べてみると、

つつしんで差し上げること。物を贈るときに用いる語。
(引用元:コトバンク

とあります。

つまり『謹呈』もこ
立場が上の相手になにかを差し出す
という意味で使うわけですね。

『進呈』『贈呈』と似ていますが、
「謹」の字が入っている分
よりかしこまった感じです。

 

たとえば

  • 新製品を取引先の社長に謹呈する。
  • 著作の謹呈

という風に使います。

4.寄贈(きぞう)の意味とは?

『寄贈』はこれまでの3つとは
少し毛色が違います。

『寄贈』を辞書で調べてみると、

物品をおくり与えること。
(引用元:コトバンク

とあります。

つまり『進呈』などとは違い、
『寄贈』はまさしくプレゼントというわけです。

どちらかといえば
相手の立場の方が下のときに使います。

たとえば

  • 母校にピアノを寄贈する。
  • 卒業生にバザー商品寄贈のお願いをする。

という風に使います。

5.献上(けんじょう)の意味とは?

最後に『献上』です。

『献上』を辞書で調べてみると、

主君や貴人に物を差し上げること。奉ること。
(引用元:コトバンク

とあります。

つまり『献上』は、
主君など立場が明らかに上の人に
物を差し上げる
というときに使います。

『進呈』『贈呈』に比べると
使う相手が限られており、
もうすっっごく上の立場の人に使います。

たとえば

  • 王様
  • 女王様

など、平民じゃない方々です。

 

『進呈』『贈呈』『謹呈』『寄贈』『献上』の違い
  • 進呈:
    立場が上の人に物を差し上げる。
    改まっていない場面で使うことが多い。
  • 贈呈:
    立場が上の人に物を差し上げる。
    改まった場面で使うことが多い。
  • 謹呈:
    よりかしこまった気持ちで
    立場が上の人に物を差し上げる。
  • 寄贈:
    物品をおくり与えること。
    相手の立場の方が下なことが多い。
  • 献上:
    主君や貴人に物を差し上げること。
    すごく上の立場の方に使う。

 

幼稚園に遊具をプレゼントした時はどれ?

さて。ここでクイズです。

幼稚園に遊具をプレゼントした時は
この5つのうちどれを使うでしょうか??

ここまで読んでくださった方には
簡単ですよね(^^)

そう、答えは『寄贈』です。

どちらかといえばこちらが上の立場で
遊具をプレゼントしてあげるわけですから、
『寄贈』を使います◎

天皇陛下に献上するという使い方は正しい?

老舗のお菓子屋さんなどで
「天皇家献上品」という張り紙を
よくみかけませんか?

天皇家や天皇陛下は
はるか上の立場の方々ですから、
『献上』を使うのが正解です。

まとめ

いかがでしたか?

『進呈』『贈呈』『謹呈』『寄贈』『献上』は、
相手との立場によって使い分けます。

  • 進呈:
    立場が上の人に物を差し上げる。
    改まっていない場面で使うことが多い。
  • 贈呈:
    立場が上の人に物を差し上げる。
    改まった場面で使うことが多い。
  • 謹呈:
    よりかしこまった気持ちで
    立場が上の人に物を差し上げる。
  • 寄贈:
    物品をおくり与えること。
    相手の立場の方が下なことが多い。
  • 献上:
    主君や貴人に物を差し上げること。
    すごく上の立場の方に使う。

ただ「花束贈呈」など
使う言葉が決まっている場面もあります。

少しずつ常識として身に付けていくと、
きっちりと使い分けられるようになります(^^)

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言葉の違い
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