日本語というのは難しいもので、
違う漢字でも読み方・意味が違う単語が
とても多いでしよね?
『超える』と『越える』。
この2つはどちらも『コエル』と読みます。
似たような漢字で、意味も微妙に似ていますが
正しい意味と違いをご存知でしょうか?
正直私もどちらを使えばいいのか
よく迷っています(^^;;
そこで今回は、
『超える』と『越える』の意味と違いについて
調べてみました。
- 超えると越えるの違いとは?
- 年齢をこえるのはどっちが正しい?
- 身長・数をこえるのはどっちを使うべき?
について詳しくお話ししていきたいと思います。
正直、どっちでもいいのでは?
と思われるような小さな違いですが、
そこにはきちんと意味があります。
使い間違えて赤面することのないように
ここで違いをはっきりと確認しちゃいましょう。
超えると越えるの違いとは?
『越える』と『超える』
これらにはどんな違いがあるのでしょうか。
ざっくりとした違いは
事柄を上回るのか、通り過ぎるのかです。
どういうことなのかは
次項で順番に説明していきます。
1.超えるの意味とは?
『超える』とは?
- 基準・数値を上回る。
- 考え方や立場からさらに先を行く
- 他より優れる
(引用元:コトバンク)
とのことです。
ということは、『超える』とは
ある基準や立場からさらに上回る
という意味ということですね。
『超人』や『超越』などにも
『超』という漢字は使われていますよね。
限度をこしたり、抜きんでているという時に
この『超える』を使うということですね。
例)
能力の限界を超えている
利害を超えて業界に尽くす
2.越えるの意味とは?
では『越える』はどんな意味合いなのでしょう。
『越える』とは
- 障害物などの上を通り過ぎること
- 日時が過ぎる
(引用元:コトバンク)
ということです。
つまり『越える』とは
場所や時間、物事を通り過ぎること
を指します。
『越冬』『年越し』『越境』
で使われるように、
物や境界線、時間が過ぎていく際に
使われるということですね。
例)
遠く海を超えた外国まで広がる
峠を越えて町に出る
野を越え、山を越えて列車は走る
ラインを越える
年齢をこえるのはどっちが正しい?
では上記を踏まえて、よく使われる
年齢をこえる時
『超える』と『越える』の
どちらが正しいのでしょうか。
答えは…
「年齢を越える」が正解です。
その年齢までの年月を
通り過ぎることになるので
『越える』が正解なのです◎
身長・数をこえるのはどっちを使うべき?
では
身長・数がこえる場合は
どうでしょう。
10万円をこえる額
過半数をこえる
子供が親の身長をこえる
人口が100万人をこえる
など、こちらもよく聞くフレーズですね。
答えは…
「身長・数が超える」が正解です。
これは身長や数という
「数値」が上回るというものなので、
『超える』が正解なのです◎
まとめ
いかがでしたか?
意外と分かりづらかった
『超える』と『越える』の違い
お分かりいただけましたか?
- 超える:
ある基準や数値、立場からさらに上回る - 越える:
その年月や障害物を通り過ぎること
使いわけのポイントは
事柄を上回るのか通り過ぎるのかです。
『能力の限界をこえる』
『40000人をこえる大衆』など
能力や基準、数値を上回るならば『超える』、
『海をこえる』
『年をこす』『県をこえる』など
年月や障害物などを通り過ぎるなら『越える』
が正しい使い方となります。
もしも使い分けに困ったならば、
その事柄が「上回る」のか「通り過ぎる」のか
振り分けてみてください。
それが「上回る」のであれば
『超える』が正しい選択になりますよ。