『根本的』と『抜本的』。
どちらも問題を解決するときなどに
よく使う言葉ですよね。
「根本的に解決しましょう!」とか
「抜本的な解決策を探しましょう!」とか言うと
なんだかかっこいいです(^^)
でも…
『根本的』な解決と『抜本的』な解決は
いったいなにが違うのでしょうか…??
そこで今回は
『根本的』と『抜本的』の違いを
調べてみました。
- 根本的と抜本的の違いとは?
- どういう時に使うの?例文で分かりやすく解説
について詳しくお話しします。
この2つの違い、実はとっても簡単なので
この記事を読めばみなさんマスターできます。
一緒に勉強していきましょう。
根本的と抜本的の違いとは?
『根本的』と『抜本的』の違いはずばり
- 改めることを前提とするかどうか
の1点だけ。
簡単でしょ?(*^^*)
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.根本的の意味とは?
まずは『根本的』から。
『根本的』を辞書で調べてみると、
物事が成り立っているおおもとに関するさま。基本的であるさま。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『根本的』とは
物事の基本そのもののことです。
『根本的』は改めることを前提とはせず、
ただ物事の根元の部分を示す言葉です。
『根本的』の語源は木の根元です。
大木を支える根元のように、
物事の基本となる部分を『根本』といいます。
2.抜本的の意味とは?
では次は『抜本的』をみていきましょう。
『抜本的』を辞書で調べてみると、
根本に立ち戻って是正するさま。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『抜本的』とは
物事の基本を改めることです。
『抜本的』は
改めることを前提としているのです。
改めることを前提としない『根本的』とは
ここが大きく違っています。
わかりやすい違いなので、
ここさえ覚えておけば完璧です(^^)
『抜本的』の「抜」は取り除くという意味で、
「本」は根元や基本という意味です。
この2つが合わさって、
根元の問題を取り除く『抜本的』という
言葉になったといわれています。
どういう時に使うの?例文で分かりやすく解説
『根本的』と『抜本的』の違いは
もう完璧だと思います。
ここでもう一押しして、
どういう時に使うのかを確認しておきましょう。
例文で使い分けの具体例を
ご紹介しますね。
1.根本的の場合
『根本的』は物事の基本そのものなので、
多くの場面で使うことができます。
- あの人は根本的に勘違いしている。
- 彼は性格が根本的にゆがんでいる。
- 根本的な解決策を探そう。
- あの子は根本的にはやさしいが
口が悪いので誤解を招きやすい。
改めることを前提とはしていないため、
良いことにも悪いことにも使えます。
2.抜本的の場合
『抜本的』は物事の基本を改めることなので
使える場面が限られています。
- 抜本的な処置をとる。
- 抜本的な解決策を探そう。
- 抜本的な改革をしないと、
この会社はだめになる。 - 抜本的な経営の見直しをする。
改めることを前提としているため、
改善が必要な悪いことにだけ使います。
まとめ
いかがでしたか?
『根本的」と『抜本的』はそれぞれ、
- 根本的:
物事の基本そのもの - 抜本的:
物事の基本を改めること
という意味の言葉です。
つまりこの2つの違いはずばり
- 改めることを前提とするかどうか
の1点だけです。
わかりやすいですね(^^)
この1点さえ覚えておけば
『根本的』と『抜本的』の意味と使い分けは
もう完璧です!
『根本的』は改善を前提としていないので、
良いことにも悪いことにも
さまざまな場面で使うことができます。
逆に『根本的』は改善を前提としているので、
改めることが必要な場面にしか使えません。
たとえば「抜本的な間違い」などの使い方は
できません。
注意してくださいね。