『食料』と『食糧』と『食品』。
毎日どれかは目にしたり使ったりする
なじみのある言葉です
でも…この3つの言葉の違い、
パッと頭に浮かびますか?
改めて聞かれると「えっ??」って
わからなくなりますよね(><)
そこで今回は
『食料』と『食糧』と『食品』の違いを
調べてみました。
- 食料・食糧・食品の違いとは?
- しょくりょう自給率はどの漢字?どういう意味?
- 日本の自給率は世界で何位?
について詳しくお話しします。
この3つ、新聞などでは
細かく使い分けられています。
違いがわかれば、ニュースなどを
より深く理解できるようになりますよ(^^)
食料・食糧・食品の違いとは?
『食料』と『食糧』と『食品』の違いは
- 含まれる範囲
の1点です。
それぞれの意味と
具体的な食べ物を詳しくみていきましょう。
a.食料とは?
まずはスタンダードな『食料』から。
『食料』を辞書で調べてみると、
- 食べ物。また、食べ物になる材料。
- 食べ物の代金。食費。じきりょう。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『食料』とは
食べ物全般のことです。
お米も野菜もお肉も、
ぜーんぶ『食料』に含まれます。
3つの言葉の中では
一番含まれる範囲が広い言葉です。
ただ一般的には
料理になる前の食材を指す場合が多いです。
『食料』は生産面を重視した言葉なので、
消費の前の段階までによく使います。
a.具体的な食べ物とは?
『食料』の具体例はたくさんあります。
- お米
- 牛肉
- 豚肉
- トマト
- きゅうり
b.食糧とは?
次は少し難しい『食糧』です。
『食糧』を辞書で調べてみると、
食用とする物。食物。糧食。
特に、米・麦などの主食物をさす。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『食糧』とは
特に主食となる食べ物のことです。
お米や小麦粉といった炭水化物ですね。
3つの言葉の中では
一番含まれる範囲が狭い言葉です。
『食糧』の「糧」は
蓄えておく食べ物という意味があり、
ここからお米や小麦粉といった
主食を指す意味合いが強くなりました。
b.具体的な食べ物とは?
『食糧』の具体例をみておきましょう。
- お米
- 小麦粉
- 麦
- 雑穀類
c.食品とは?
最後は『食品』です。
『食品』を辞書で調べてみると、
人間の発育,生存のために外部から摂取するもの。
一般的には〈有害物を含まず,栄養素を1種類以上含んでいる天然物あるいは人工的に加工したもので,食用に供されるもの〉と定義される。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『食品』とは
人間が食べるもののことです。
「家畜の食料」「馬用の食糧」というように、
『食料』『食糧』は人間以外にも使いますが、
『食品』は人間にしか使いません。
『食品』は消費面を重視した言葉で、
すぐに食べられる物という意味合いが強いです。
『食料』を料理したものが
『食品』というイメージです。
c.具体的な食べ物とは?
『食品』の具体例はもうたくさんあります!
- ハンバーグ
- ハンバーガー
- レトルトカレー
- お子様ランチ
- 生鮮食品
食べ物全部『食品』です。
しょくりょう自給率はどの漢字?どういう意味?
新聞などよく「しょくりょう自給率」という
言葉をみかけますよね。
これは自国で消費する食べ物のうち
どのくらい自国でまかなえているか
という率です。
国の自給自足具合を知る上で
大切な指標となっています。
さて、この「しょくりょう」の漢字は
『食料』と『食糧』のどっちを使うと思いますか?
…
…
実は今ではどっちも正解です(;^^)
昔は主食の率が高かったので、
『食料自給率』と書いていました。
しかし今は主食以外の率が上がってきたため
『食料自給率』と書く場合も多いです。
新聞で『食糧自給率』と書いてあったら、
主食の自給率のことだなと思いましょう。
日本の自給率は世界で何位?
日本の食料自給率は38%。
(参照:農林水産省,平成28年発表)
主要先進国の中では一番低い率で、
大きな社会問題とされています。
食料を輸入に頼っていると、
世界的な飢饉がおこったときに
食料が不足してしまいます(><)
まとめ
いかがでしたか?
『食料」と『食糧』と『食品』はそれぞれ、
- 食料:
食べ物全般。
食材の意味合いが強い。 - 食糧:
主食となる食べ物。 - 食品:
食べ物全般。
料理済みの意味合いが強い。
という意味です。
つまりこの3つは
含まれる範囲が違うというわけですね。
よく聞く「しょくりょう自給率」は
『食料』『食糧』どっちの漢字でもOKです。
昔は主食が多かったので『食糧』でしたが、
今は主食以外も多いので『食料』と
書くことも増えてきました。