『主催』と『共催』。
『協力』と『協賛』と『後援』。
なんだか似てますよね…。
ついつい同じような意味で
使ってしまう言葉です(;^^)
でも実はこの5つ、
微妙に意味が違っているんです!
今回は
『主催』と『共催』、
『協力』と『協賛』と『後援』の違いを
調べてみました。
- 協力・協賛・後援との違いとは?
- 主催と共催は同じ意味?何が違うの?
について詳しくお話しします。
子ども会の行事や会社のイベントなど、
意外と使う機会が多いこの5つ。
この機会に、違いをしっかりと
おさえておきましょう!
協力・協賛・後援との違いとは?
まずは『協力』と『協賛』と『後援』の違いから
みていきましょう。
この3つの違いは
- なにに
- どの立場で
たずさわるのかという点にあります。
1.協力(きょうりょく)の意味とは?
『協力』を辞書で調べてみると、
力を合わせて事にあたること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
さきほどの相違点をみてみると、
- なにに:制限なし
- どの立場で:制限なし
というわけです。
つまり『協力』とは、
なにに対してであれ力を出し合って
事にあたることという意味です。
2.協賛(きょうさん)の意味とは?
次に『協賛』をみてみましょう。
『協賛』を辞書で調べてみると、
事業・催し物などの趣旨に賛成し、協力すること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
相違点をみてみると、
- なにに:事業・催し物など
- どの立場で:趣旨に賛成の立場として
というわけです。
つまり『協賛』とは、
事業などの賛成者の立場として
力を貸すという意味です。
もちろん、『協賛』は
「趣旨に賛成して協力する」
と言い換えても間違いではありません。
しかし『協賛』は主に
企業や団体がイベントなどに協力するときに
使われるという特徴があります。
また『協力』は内心賛成していなくても
使うことができますが、
『協賛』は暗黙のうちに
趣旨に賛成しているという意味になります。
3.後援(こうえん)の意味とは?
『後援』を辞書で調べてみると、
仕事や計画などの後ろだてとなって、資金を提供したり便宜を図ったりして援助すること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
相違点をみてみると、
- なにに:仕事や事業など
- どの立場で:後ろ盾の立場として
というわけです。
つまり『後援』とは、
事業などをあくまでも後ろ盾として
後方から支援するという意味です。
『協力』や『協賛』との最大の違いは
やはり後ろ盾という立場です。
”〇〇代議士の後援会”や”力士の後援会”など、
その人の日陰となって
資金を融通したり応援するのが
『後援』なのです。
- 協力:
立場は関係なく、力をあわせること - 協賛:
事業などに賛成の立場で、力を貸すこと - 後援:
後ろ盾の立場で、事業などを支援すること
主催と共催は同じ意味?何が違うの?
次は『主催』と『共催』の違いを
見ていきましょう。
この2つ、どちらも
イベントなどを催すという意味ですが、
- 中心的な立場の人(団体)が何人いるか
という点に違いがあります。
1.主催(しゅさい)の意味とは?
『主催』を辞書で調べてみると、
中心となって会合や行事などを行うこと。また、その人や団体・機関。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『主催』とは、
中心の立場で催すとという意味です。
中心的な立場の人が1人の場合、
『主催』を使います。
2.共催(きょうさい)の意味とは?
中心の立場の『主催』に対し
『共催』とは、
二つ以上の団体が共同で一つの催しを行うこと。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『共催』は、
誰かと共同という立場で
協力しあって催すという意味です。
- 主催が1人の場合⇒主催
- 主催的立場が2人以上の場合⇒共催
を使います。
- どちらも
「中心となってイベントなどを催す」
という意味
- 主催:
中心的な立場の人が1人の場合 - 共催:
中心的な立場の人が2人以上の場合
まとめ
いかがでしたか?
『協力』『協賛』『後援』の違いは
- 協力:
立場は関係なく、力をあわせること - 協賛:
事業などに賛成の立場で、力を貸すこと - 後援:
後ろ盾の立場で、事業などを支援すること
です。
”なにに””どの立場で”という2点が
異なっているのですね(^^)
また『主催』と『共催』の違いは
どちらも中心となって
イベントなどを催すという意味です。
違いは中心となる人の人数で、
- 中心的な立場の人が1人⇒主催
- 中心的な立場の人が2人以上⇒共催
を使います。