『修正』と『訂正』と『是正』と『添削』。
なんとなくどれも「正しく直す」という
同じ意味で使ってしまう言葉ですが、
正しい意味の違い、ご存知でしょうか?
ビジネスシーンでよく使う言葉なので、
社会人としては使い分けや違いを
きちんを覚えておきたいところです。
そこで今回は
『修正』『訂正』『是正』『添削』の違いを
調べてみました。
- 修正・訂正・是正・添削の違いとは?
- 変更を依頼する時はどれを使うべき?
- 自分が間違った場合はどれ?
について詳しくお話しします。
特に相手に変更を依頼するときに
この4つを使い間違えると、
上から目線の印象を与えがちです。
これを機に一緒にマスターしておきましょう!
修正・訂正・是正・添削の違いとは?
『修正』『訂正』『是正』『添削』の違いは
- 誰の
- なにを
正しく直すのかいう2点です。
それぞれの意味を詳しくみていきましょう。
1.修正の意味とは?
まずは『修正』です。
修正を辞書で調べてみると、
不十分・不適当と思われるところを改め直すこと。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『修正』とは、
- 誰の:
相手や自分の - なにを:
不十分や不適当と思われるところを
正しく直すという意味です。
修正は誰に対してでも使え、
明らかな誤りでなく少し足りないという程度でも
使うことができる言葉なのです(^^)
2.訂正の意味とは?
次は『訂正』です。
修正を辞書で調べてみると、
誤りを正しく直すこと。
特に言葉や文章・文字の誤りを正しくすること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『訂正』とは、
- 誰の:
相手や自分の - なにを:
明らかな誤りや間違いを
正しく直すという意味です。
訂正と修正との違いは、
修正が間違いでなくても使えるのに対して
訂正は誤りに使うという点です。
また、「軌道修正」とはいいますが
「軌道訂正」とはいいませんよね?
訂正は文字や数字などに使いますが、
修正は考え方や意見などを
改めるときにも使うことができます。
3.是正の意味とは?
次に『是正』をみていきましょう。
修正や訂正に比べると
少し難しくなじみのない言葉ですね。
是正を辞書でひいてみると、
悪い点や不都合な点を改め正すこと。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『是正』とは、
- 誰の:
相手や自分の - なにを:
悪い点や不都合な点を
正しく直すという意味です。
間違いを正すという意味では訂正と同じですが、
訂正が誤字など小さなミスなのに対し
是正は全体的に正しい方向に改める
というイメージです。
4.添削の意味とは?
最後は『添削』です。
添削を辞書でひいてみると、
他人の詩歌・文章・答案などを、書き加えたり削ったりして、改め直すこと。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『是正』とは、
- 誰の:
相手の - なにを:
答案などを
正しく直すという意味です。
訂正は4つのなかでは唯一、
相手にのみ使う言葉です。
また作文の添削などのように、
明らかな間違いを正すというよりは
よりよく改めるというイメージですね(^^)
- 修正:
不十分な部分や方向性を改めること。 - 訂正:
ミスを改めること。 - 是正:
悪い点を改めること。 - 添削:
相手の文章などを改めること。
変更を依頼する時はどれを使うべき?
相手に変更を依頼するとき、
あなたならこの4つのうちどれを使いますか?
…
…正しいのはずばり『修正』です。
相手のミスを指摘して正したいときには
- 修正
- 訂正
- 是正
の3つの選択肢があります。
是正は方向性を改めることなので、
変更依頼とは少しニュアンスが違いますね。
また、さきほどもお話しした通り、
修正は不十分な場合にも使えますが
訂正はミスにしか使えません。
そのため訂正を使ってしまうと、
少し上から目線の印象を与えてしまいます。
「この点、修正願います」という風に
『修正』を使うのがおすすめです◎
自分が間違った場合はどれ?
では、相手ではなく自分が間違った場合は
どれを使うのがいいでしょうか?
答えはずばり『修正』か『訂正』です。
方向性やミスを改めるという意味なので、
自分に対してならどちらを使ってもOKです。
まとめ
いかがでしたか?
『修正』『訂正』『是正』『添削』の違い
お分かりいただけたでしょうか?
- 修正:
不十分な部分や方向性を改めること。 - 訂正:
ミスを改めること。 - 是正:
悪い点を改めること。 - 添削:
相手の文章などを改めること。
相手に修正を依頼するときには
『修正』がベストです。
『訂正』では少し
上から目線の印象を与えてしまいます。
自分の文章などを改めるときには
『修正』でも『訂正』でもどちらでもOKです。