『対象』『対照』『対称』。
どれも読みは「たいしょう」で同じですが、
どう違うのでしょうか??
小学生のときに習った気はするんですが、
いざ使い分ける場面になると
迷っちゃいますよね(-_-;)
というわけで今回は
『対象』『対照』『対称』の違いを
調べてみました。
- 対象・対照・対称の違いとは?
について詳しくお話しします。
どんなときにどれを使うのか、
例文で使い分けもご紹介しますね!
実は大きな違いがあるこの3つの言葉を
一緒に勉強していきましょう。
対象・対照・対称の違いとは?
『対象』『対照』『対称』は
- 意味そのもの
が全く違う言葉です。
そのため使う場面も大きく違い、
間違って使ってしまうと
ちょっと恥ずかしいかもです(-_-;)
ひとつずつ意味をみていきましょう。
1.対象の意味・例文とは?
『対象』を辞書で調べてみると、
行為の目標となるもの。めあて。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『対象』とは
ターゲットのことですね。
なにかするときの目的や目標を
『対象』と呼びます。
たとえば
- 鑑定対象の宝石
- 子どもを対象としたイベントを催す。
- 助成金の対象から外れる。
- 若い女性を対象にアンケートをする。
といった感じで使います。
『対象』を使う場面は
英語で考えるとわかりやすいです。
『対象』は英語でいうとobject。
objectに置きかえられる場面なら、
『対象』を使うのが正解です◎
2.対照の意味・例文とは?
『対照』を辞書で調べてみると、
- 二つの事物を照らし合わせて比べること。
- 全く性質の違う物どうしを並べ比べたとき、その違いがきわだつこと。また、その取り合わせ。コントラスト。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『対照』とは
比較する物同士のことです。
なにかとなにかを比較するときに
『対照』を使います。
たとえば
- この資料を対照に鑑定してください。
- いい比較対照だ。
- 1つだけ条件をかえて対照実験を行う。
- あの2人は双子だけど、性格は対照的だね。
といった感じで使います。
『対照』を使う場面も
英語で考えるとわかりやすいです。
『対照』は英語でいうとcontrast。
contrastに置きかえられる場面では
『対照』を使いましょう◎
3.対称の意味・例文とは?
『対称』を辞書で調べてみると、
- ものとものとが互いに対応しながらつりあいを保っていること。
- 二つの図形が、点・線・面などについて互いに向き合う位置関係にあること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『対称』とは
2つのものが釣り合っている状態のことです。
2つを比べて調和がとれているときなどに
『対称』を使います。
たとえば
- 左右対称の図形を選べ。
- 上下対称のデザインをお願いしたい。
- 対称性をもつ結晶構造なので
非常に安定した素材です。
といった感じで使います。
…ちょっとイメージわきにくいですよね(-_-;)
実は『対称』も
英語で考えるとわかりやすいです。
『対称』は英語でいうとsymmetry。
symmetryに置きかえてみてしっくりきたら、
『対称』の使いどころです◎
- 対象:
行為の目標となるもの。ターゲット。
英語でいうとobject。 - 対照:
比較する物同士のこと。
英語でいうとcontrast。 - 対称:
2つのものが釣り合っている状態のこと。
英語でいうとsymmetry。
まとめ
いかがでしたか?
『対象』『対照』『対称』は
意味そのものが違う言葉です。
- 対象:
行為の目標となるもの。ターゲット。 - 対照:
比較する物同士のこと。 - 対称:
2つのものが釣り合っている状態のこと。
一番よく使うのは、
ターゲットを表す『対象』かと思います。
それぞれの意味と漢字を
マスターしておきましょう(*^-^*)
使い分けに悩んだときは
英語に置きかえるとすぐわかります。
- 対象⇒object
- 対照⇒contrast
- 対称⇒symmetry
と置きかえてみてしっくりきたら、
それぞれの使いどころです◎
ちなみに…
同じように読みが同じで意味が違う言葉に
『変わる』『代わる』
『替わる』『換わる』があります。
⇒変わる・代わる・替わる・換わるの違いとは?例文で分かりやすく解説
使い分けが難しい言葉なので、
ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。
意味や使い方を
わかりやすく解説しています(*^-^*)