日本語というのは難しいもので、
同じような意味の言葉がとても多いでしよね?
『寝る』と『眠る』。
どちらも睡眠をするという意味ですが、
正直私もどちらを使えばいいのか
わからなかったので、
適当に使っていることもしばしば(^^;;
そこで今回は、
『寝る』と『眠る』の意味と違いについて
調べてみました。
- 寝る・眠るの違いとは?
- 活動していない状態を表すのはどっち?
- 寝る・眠るの対義語とは?
について詳しくお話ししていきたいと思います。
正直、どっちでもいいのでは?
と思われるような小さな違いですが、
そこにはきちんと意味があります。
使い間違えて赤面することのないように
ここで違いをはっきりと確認しちゃいましょう。
寝ると眠るの違いとは?
『寝る』と『眠る』
これらにはどんな違いがあるのでしょうか。
ざっくりとした違いは
体勢のことか無意識の状態のことかです。
どういうことなのかは
次項で順番に説明していきます。
1.寝るの意味・例文とは?
『寝る』とは?
- 眠りにつく。寝床に入る。睡眠をとる。眠る。
- 病気で床につく。寝込む。
- からだを横たえる。また、そのような状態で休む。
- 本来立っているもの、縦のものが横になる。
- 共寝をする。同衾(どうきん)する。
- 商品が売れずに残っている。また、資金が動かない状態にある。
- 味噌や酒などが仕込まれた状態である。また、麹(こうじ)が熟成する。
(引用元:コトバンク)
とのことです。
ということは、『寝る』とは
眠りにつくこと、横たわる状態のこと
という意味ということですね。
なので寝ているからといって
睡眠状態というわけではなく
横たわっている状態をさすのです。
また、物に対しては
動かないもの、仕込まれた状態をさします。
🛌ぐっすりと寝る
🛌風邪で2、3日寝る
🛌暖冬で冬物商品が寝ている
🛌醤油を寝かせる
2.眠るの意味・例文とは?
では『眠る』はどんな意味合いなのでしょう。
『眠る』とは
- 心身の動きが一時的に低下し、目を閉じて無意識の状態になる。
- 一時的に活動をやめた状態になる。利用されない状態のままである。
- 死ぬ。永眠する。
- まぶたを閉じる。目をつぶる。
(引用元:コトバンク)
ということです。
つまり『眠る』とは
一時的に活動をやめ無意識状態になること
を指します。
💤スヤスヤと眠る
💤地下に眠る資源
💤草葉の陰で眠っている
活動していない状態を表すのはどっち?
では上記を踏まえて、
活動していない状態を表す時、
『眠る』と『寝る』の
どちらが正しいのでしょうか。
答えは…
眠るが正解です。
上項でも説明をした通り、
一時的にでも
活動をやめた状態になることを
『眠る』というので、
ここでは『眠る』が正解となるのです。
寝る・眠るの対義語とは?
では
寝る・眠るの対義語は何なのでしょう。
これは寝ると眠るでは
それぞれ対義語が違うので
順番に確認していきます。
【寝る】
寝るとは体を横たえる体勢を意味するので
対義語は【起きる】となります。
【眠る】
眠るは活動が停止した状態の事なので
対義語は【覚める】となります。
まとめ
いかがでしたか?
意外と分かりづらかった
『寝る』と『眠る』の違い
お分かりいただけましたか?
- 寝る:
眠りにつく事、体を横たえる事 - 眠る:
無意識状態になる事、活動停止の状態の事
使いわけのポイントは
その時の状態が
横たわっているか、
意識がない活動停止状態かです。
『ぐっすると寝る』『体を横にする』
『食品を仕込む』など
眠りについたり、体を横たえるなら『寝る』、
『居眠り』
『地下に眠る資源』など
活動をやめ、無意識状態になるなら『眠る』
が正しい使い方となります。
『寝る』という行為をした先が
『眠る』ということですね💡
もしも使い分けに困ったならば、
その事柄が「体勢」なのか「無意識状態」か
振り分けてみてください。
それが「無意識状態」なのであれば
『眠る』が正しい選択になりますよ。