日本語というのは難しいもので、
同じものなのに呼び方が違うものが
とても多いでしよね?
『紫蘇』と『大葉』。
この2つはどちらもシソ科の植物のことですが
正しい違いをご存知でしょうか?
正直私も今回まで知りませんでした(^^;;
そこで今回は、
『紫蘇』と『大葉』の違いについて
調べてみました。
- 紫蘇とは?
- 大葉とは?
- 紫蘇にも赤と青で種類が違う?
- なぜ大葉と言われるようになったの?
- 地域によって大葉と青じそで呼び名が変わる!
について詳しくお話ししていきたいと思います。
正直、どっちでもいいのでは?
と思われるような小さな違いですが、
そこにはきちんと意味があります。
きちんと使いこなせると鼻高々ですよね!
ここで違いを確認しちゃいましょう。
1.紫蘇(しそ)とは?
『紫蘇』と『大葉』
これらにはどんな違いがあるのでしょうか。
順番に説明していきます。
『紫蘇』とは?
シソ科の一年草。中国原産。
葉・身は香りが良く、食用にされ、赤紫蘇の葉は漬物の着色に使われる。また、葉は漢方薬としても使われ、解熱・鎮痛・健胃薬などに用いられる。
ハッカ・ウツボグサなども紫蘇に含まれる。
(引用元:コトバンク)
とのことです。
ということは、『紫蘇』とは
食用・漢方薬に用いられるシソ科の植物
という意味ということですね。
2.大葉とは?
では『大葉』はどんな意味合いなのでしょう。
『大葉』とは
青紫蘇の葉を食用として用いる際の名。
豊橋市・豊川市・田原市などで生産される青紫蘇の葉。
(引用元:コトバンク)
ということです。
つまり『大葉』とは
食用の青紫蘇の葉
を指します。
紫蘇にも赤と青で種類が違う?
紫蘇には赤紫蘇と青紫蘇がありますよね。
これって種類が違うものなのでしょうか?
紫蘇には多数の品種があり、
私たちが目にする赤紫蘇と青紫蘇は
その数ある品種の一部ということですね。
品種によって葉の形、色が異なり、
赤紫蘇と青紫蘇では
栄養価や効能も変わってきます。
薬効/栄養価 | 効能 | |
赤紫蘇 | ロズマリン酸、シソニンなどの薬効成分が高い。 | 強い抗菌作用と防腐効果、アレルギー症状の軽減効果があり |
青紫蘇 | βカロテンが豊富で、含有量はトップクラス! 栄養価が高い。 | 皮膚や粘膜、視覚、聴覚を守る働きがあり |
なぜ大葉と言われるようになったの?
上記で大葉は食用の青紫蘇の葉と話しました。
なぜ、呼び名が違うのでしょうか。
これは昔、静岡の生産組合が
青紫蘇を販売する際に
紫蘇の芽と葉の区別をする必要があり、
葉の部分を『大葉』と名付けたことが由来で
それが現代まで残っていることが理由です。
ということは、『大葉』は商品名だったと
いうことですね。
地域によっては大葉と青じそで呼び名が変わる!
紫蘇を大葉や青紫蘇と呼び方が異なるのは
地域によって違いもあるようです。
大まかに分けると関東と関西で分かれ、
関東では青紫蘇、関西では大葉と呼びます。
東海・愛知県では地域ブランドとして
『大葉』という青紫蘇を生産しています。
ポリフェノールのロズマリン酸を多く含み、
抗酸化作用・抗アレルギー作用などが
認められていて、カロテン・ビタミンB1・
ビタミンB2も豊富に含まれています。
それを踏まえても関西で大葉と呼ばれるのも
納得ができますね。
まとめ
いかがでしたか?
意外と分かりづらかった
『紫蘇』と『大葉』の違い
お分かりいただけましたか?
- 紫蘇:
食用・漢方薬に用いられるシソ科の植物 - 大葉:
食用の青紫蘇の葉
昔、静岡の生産組合が青紫蘇を販売する際に
青紫蘇の葉を『大葉』という商品名で
販売したことから、
『紫蘇』と『大葉』が別物と
思われてしまったということになります。
実際には同じものだというから驚きでしたね💡