『シャチハタ』と『印鑑』と『ハンコ』。
印鑑文化の日本ではよく使う言葉ですよね。
ただ…この3つの意味や違い、
ご存知でしょうか??
私は行政書士をしているんですが、
「ここにハンコを押してください」と伝えても
ハンコじゃないものを押しちゃう方が
意外と多いんです( ;∀;)
そこで今回は
『シャチハタ』『印鑑』『ハンコ』の違いを
調べてみました。
- シャチハタと印鑑のハンコの違いとは?
- 三文判はハンコのこと!正しい意味とは?
- シャチハタと印鑑!認印にはどっちがいい?
について詳しくお話しします。
この3つ、正しく使わないと
「書類書き直してください」なんて
面倒なことになることもあります(-_-;)
しっかり覚えておきましょう!
シャチハタと印鑑のハンコの違いとは?
シャチハタと印鑑のハンコの違いとは
なんなのでしょうか?
この3つの違いは、
- 押すときに朱肉やスタンプ台を
必要とするかどうか - 印鑑登録してあるかどうか
の2点にあります。
それぞれの意味を確認しつつ
詳しくみていきましょう。
1.シャチハタとは?
シャチハタとは本来、
シャチハタ株式会社が作っている
「Xスタンパー」という製品を指します。
Xスタンパーは朱肉を必要としない
インク浸透型のスタンプ印で、
とっても便利で大ヒットしました。
その結果、今ではインク浸透型の商品をすべて
総称して『シャチハタ』と呼んでいます。
押すときに朱肉など必要としないので、
とっても便利ですよね(*^-^*)
最近は100円均一でも売っているので、
お持ちの方も多いと思います。
- 本来はシャチハタ社の製品のこと
- 今では押すときに朱肉などを必要としない
インク浸透型のスタンプ印の総称
2.印鑑とは?
印鑑とは、日常生活では
氏名などが書かれたハンコで
押すときに朱肉やスタンプ台を必要とするもの
といったところでしょうか?
ただ辞書では、
1 印判。印(いん)。判。はんこ。
2 あらかじめ市区町村長や取引先などに届け出て、その真偽を照合するときに使う実印の印影。
(引用元:コトバンク)
となっています。
また、法律的には2番目の意味で
使われています。
法律的には、印鑑証明登録している印鑑が
唯一の「印鑑」というわけです。
- 一般的には押すときに朱肉などを必要とする
氏名などが書かれたハンコのこと - 辞書的にはハンコや印判などのこと
- 法律的には印鑑登録してある印鑑のこと
3.ハンコとは
ハンコとは、
朱肉やスタンプ台につけて押す印のことです。
氏名だけでなく、キャラクターや模様など
いろいろな種類があります。
印鑑登録していない印鑑は
厳密には「ハンコ」にあたります。
- 押すときに朱肉などを必要とする
氏名などが書かれた印のこと - 印鑑登録していない印鑑のこと
三文判はハンコのこと!正しい意味とは?
よく書類に捺印するときなんかに
「三文判でいいので!」とか言われますよね?
あの三文判というのは、
- 印鑑登録していない
- 100円均一でも売っているお安いハンコ
のことです。
日本人の代表的な姓はたいてい売っているので、
うっかりハンコを忘れたときに便利です(*^-^*)
シャチハタと印鑑!認印にはどっちがいい?
さて、
朱肉などを必要とする印鑑と
朱肉を必要としないシャチハタ、
認印にはどっちがいいのでしょうか?
答えはずばり、シャチハタでOKです。
認印とは、宅配便の受け取り表や
回覧板の閲覧表に押す印のこと。
この程度であればシャチハタで十分です。
シャチハタが使えないのは、
- 公的な手続きの書類
- 銀行印や銀行の手続きの書類
など印影による証明が必要な場面。
シャチハタはゴム印のため変形の可能性があり
印影による証明ができないため、
こうした場面には適しません。
印鑑もしくはハンコを使いましょう。
- シャチハタ:認印など印影証明が不要なとき
- 印鑑:重要な契約や役所手続きなど
- ハンコ:銀行手続きや日常的な契約など
まとめ
いかがでしたか?
シャチハタと印鑑とハンコの違いは、
- シャチハタ:
押すときに朱肉などがいらないスタンプ印 - 印鑑:
押すときに朱肉などが必要な印
法律的には印鑑登録している印 - ハンコ:
印鑑登録していない印鑑
です。
「ここにハンコを」と言われたときは
印鑑かハンコを押しましょう。
「認印をお願いします」と言われたときには
シャチハタでOKです。
どれを押すべきか迷ったときには
ハンコを押しておくのが無難でしょう。
できれば「シャチハタでいいですか?」などと
確認しておくのがベストです◎