『回復』と『快復』。
どれも読みは「かいふく」で同じですが、
正しい意味や違い、ご存知でしょうか?
実は使う場面がかなり違います。
間違えて使うと、大人としては
結構恥ずかしいかもしれません…( ;∀;)
そこで今回は
『回復』と『快復』の違いを
調べてみました。
- 回復・快復の違いとは?
- 恢復はどっちと同じ意味?今は使われないの?
- 天気がかいふくする!はどっちの漢字?
について詳しくお話しします。
この2つ、どちらも以外とよく使う言葉です。
大切な場面で間違えて恥をかかないように、
一緒にマスターしていきましょう!
一回覚えちゃえば簡単ですから
安心してくださいね(*^-^*)
回復・快復の違いとは?
『回復』と『快復』の違いとは、
- なにが元通りになるのか
という意味そのものにあります。
例文も合わせて詳しくみていきましょう。
1.回復の意味・例文とは?
まずは『回復』から。
『回復』を辞書で調べてみると、
- 悪い状態になったものが、もとの状態に戻ること。また、もとの状態に戻すこと。
- 一度失ったものを取り返すこと。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『回復』とは、
悪い状態のものや失くしたものが
もとの状態に戻ること
をいうのです。
『回復』はどんなものでもOK。
体調や路面の状態など、
さまざまなものに使えます。
また「完全に戻った」という
ニュアンスもないので、
元に戻っている途中でも使えます。
【例文】
- 健康が回復する。
- ダイヤの乱れが回復する。
- 名誉を回復する。
- 信用を回復する。
- 路面状況は回復しつつある。
- システムエラーからは少しずつ
回復しているが、まだ不安定だ。 - 早く株価が回復するよう願う。
2.快復の意味・例文とは?
次は『快復』をみてみましょう。
『快復』を辞書で調べてみると、
病気がなおること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『快復』とは、
病気な治ることだけ
をいうのです。
どんなものでもOKの『回復』と比べると
使いどころはかなり限定的です。
また『回復』と違って
「完全に戻った」というニュアンスもあり、
治りきっていないときには使いません。
【例文】
- 傷が快復する。
- 快復期にある。
- 快復おめでとう!もう安心だね。
- 早く快復して退院しようね。
- 回復:
悪い状態のものや失くしたものが
もとの状態に戻ること。
なんにでも使えるし、
回復の途中でもOK。 - 快復:
病気が治りきること。
快復の途中には使えない。
恢復はどっちと同じ意味?今は使われないの?
『恢復』という言葉があり、
これも読みは「かいふく」です。
これは今でいう『回復』のこと。
「恢」には元通りにするという意味があり、
『回復』と同じく
”悪い状態のものや失くしたものが
もとの状態に戻ること”
の意味で昔使われていました。
今では『回』で代用され、
今は『恢復』は使いません。
天気がかいふくする!はどっちの漢字?
「かいふく」をよく使う場面といえば
お天気の話題ですよね(*^-^*)
「天気がかいふくする」は
どっちの漢字を使うのが正しでしょうか?
…
…
正解は『回復』です!
お天気は体調ではありませんから、
なんでにも使える『回復』が正しいです◎
まとめ
いかがでしたか?
『回復』『快復』『恢復』は
どれも読みは「かいふく」で同じです。
しかしなにが元通りになるのか
という意味そのものが違います。
- 回復:
悪い状態のものや失くしたものが
もとの状態に戻ること。
なんにでも使えるし、
回復の途中でもOK。 - 快復:
病気が治りきること。
快復の途中には使えない。
病気には『快復』を、
それ以外には『回復』を使いましょう。
たとえばお天気は病気じゃないですから、
『天気が回復する』と書きます。
また『回復』は昔『恢復』とも
書かれていましたが、
今は『恢復』は使われていません。