『延期』『順延』『延長』。
どれも「日時などがのびる」という意味ですが、
正しい違い、ご存知ですか??
特に『延期』と『順延』の違いは
すごく微妙なので、いつもどっちを
使うべきか悩みますよね…(-_-;)
そこで今回は
『延期』『順延』『延長』の違いを
調べてみました。
- 延期・順延・延長の違いとは?
- 延期・順延・延長の正しい使い方とは?
について詳しくお話しします。
運動会の延期やサッカーの延長戦など
わりとよく聞くのに
きちんとした違いがわかりにくいこの3つ。
この機会に
一緒に違いを勉強していきましょう!
延期・順延・延長の違いとは?
『延期』『順延』『延長』の違いはずばり!
- なにをのばすのか
- いつまでのばすのか
という2点です。
1つずつ意味を確認していきましょう。
1.延期の意味とは?
まずは『延期』から。
『延期』を辞書で調べてみると、
期日や期限を延ばすこと。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『延期』とは
期日や期限を別の日時までのばす
という意味です。
いつまで延期するのかは特に決まっていません。
延期日があらかじめ決まっている場合もあれば
その場で決めたり後日決める場合もあります。
2.順延の意味とは?
次に『順延』ですが、
これは『延期』の一種です。
『順延』を辞書で調べてみると、
順繰りに期日を延ばしていくこと。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『順延』とは
期日や期限を順番通りの日時までのばす
という意味です。
『順延』は
いつまで延期するのか決まっている延期
というわけです。
延期日があらかじめ決まっていたり
翌日またその翌日…という風に
順番に延期していく場合には、
『順延』を使うのがわかりやすくベストです◎
3.延長の意味とは?
最後に『延長』ですが、
これは『延期』『順延』とかなり違うので
覚えやすいです(^^)
『延長』を辞書で調べてみると、
- 長さや期間を延ばすこと。また、延びること。
- 足し合わせた全体の長さ。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『延長』とは
それ自体をそのままのばすことです。
『延期』『順延』は別の日時にのばすので、
これは大きな違いですね。
たとえば
- サッカーの延長戦
=その試合自体をそのままのばす - 授業を延長する
=その授業自体をそのままのばす - 黒板に書いた線を延長する
=書いた線をそのままのばす
という感じです。
- 延期:
期日や期限をのばすこと。
いつまでかは決まっていない。 - 順延:
順番通りに期日や期限をのばすこと。
いつまでのばすかは決まっている。 - 延長:
それ自体をそのままのばすこと。
延期・順延・延長の正しい使い方とは?
『延期』『順延』『延長』の使い方を
例文で確認しておきましょう。
延期の例文
- 虫歯がひどくて今日は治療できないので、
抜歯は後日に延期します。 - 欠席者が多いので会議は延期します。
- 雨天決行です。延期はしません。
順延の例文
- 雨のため、運動会は明日に順延となった。
- でも明日も大雨予報なので、
おそらく来週に順延となります。
延長の例文
- 国会の会期を延長する。
- 雑談が多くて会議が延長した。
- 虫歯がひどくて
治療時間が延長となった。
まとめ
いかがでしたか?
『延期』『順延』『延長』の違いは
- 延期:
期日や期限をのばすこと。
いつまでかは決まっていない。 - 順延:
順番通りに期日や期限をのばすこと。
いつまでのばすかは決まっている。 - 延長:
それ自体をそのままのばすこと。
です。
使い分けるときには
なにをいつまでのばすのかを意識しましょう。
- 期日や期限をのばす⇒『延期』
- 期日や期限を順繰りにのばす⇒『順延』
- それ自体をのばす⇒『延長』
という感じです(^^)
『順延』は『延期』の1種ですが、
延期日があらかじめ決まっている場合には
『順延』を使う方がスマートです◎