『おざなり』と『なおざり』。
どちらも「いい加減な対処をする」
という意味ですが、、、
私はいつもこの違いがわかりません(-_-;)
おざなりとなおざりの違いこそを
いい加減にしてしまっている感じです!
…なんて上手い(?)こと
言ってる場合ではなくてですね。
大人としてこの違いを知らないのは
なんだか恥ずかしいです!
そこで今回は
『おざなり』と『なおざり』の違い
を調べてみました。
- おざなりとなおざりの違いとは?
- 正しい使い方や覚え方とは?
について詳しくお話しします。
いつもわからなくなるのを反省して、
私なりに覚えやすい覚え方を
ひねりだしてみました(*^-^*)
我ながらなかなかの出来だと思うので、
ぜひご活用くださいませ!
おざなりとなおざりの違いとは?
おざなりとなおざりの違いはずばり!
- とりあいずなにかするか
- なにもしないか
という点です。
どちらも「いい加減にやる」んですが、
なにもしないか・なにかはするか
という点で大きく違います。
それぞれの意味を確認しつつ、
詳しくみていきましょう。
1.おざなりの意味とは?
まずはおざなりです。
おざなりを辞書でひいてみると、
その場逃れにいいかげんな言動をする・こと(さま)。
(引用元:コトバンク)
とあります。
『おざなり』はその場逃れの
いい加減のことではあるものの、
とりあいずなにかはやるのです。
おざなりの由来
おざなりは漢字で『御座なり』と書きます。
古くは江戸時代の芸者などの隠語で、
お客さんによって対応を変える
という意味で使われていました。
いまいちなお客さんの御座敷は
その座なりのいい加減な対応をしたことから、
「おざなり」という言葉になりました。
2.なおざりの意味とは?
次になおざりです。
なおざりを辞書でひいてみると、
真剣でないこと。いいかげんにして、放っておくこと。また、そのさま。
(引用元:コトバンク)
とあります。
『なおざり』はただいい加減なだけでなく
なにもせず放っておくのです。
なおざりの由来
おざなりは漢字で『等閑』と書きます。
平安時代からある古い言葉で、
「いい加減」「あっさりしている」
という意味で使われていました。
「そのまま」という意味の『なお』に
「せざり(しない)」が変化した『ざり』
がくっついて、『そのまま何もしない』
という今の意味になったという説が有力です。
- おざなり:いい加減にやる
- なおざり:なにもせず放っておく
おざなりとなおざり!正しい使い方や覚え方とは?
おざなりとなおざりの意味と違い、
ご理解いただけたでしょうか?
「そのお座敷なりの対応だから…おざなり!」
「なんにもしないんだから…なおざり!」
という感じで、
わからなくなったときは
由来を思い出せばなんとかなりそうです。
でも…実は私、
その由来さえ忘れる自信があったりします(-_-;)
そこで覚え方を考えてみました。
- 『適当』に置きかえられる⇒おざなり
- なおざりは『去る』だからなにもしてない
どうでしょうか?
お役に立てると嬉しいです(*^-^*)
まとめ
いかがでしたか?
『おざなり』と『なおざり』の違い、
ご理解いただけたでしょうか?
『おざなり』と『なおざり』はどちらも
「いい加減な対処をする」という意味ですが、
- とりあいずなにかするか
- なにもしないか
という点が違っています。
おざなり | なおざり | |
意味 | その場なりの いい加減な言動を すること | なにもせず 放っておくこと |
由来 | 江戸時代のお座敷で、 その座なりの適当な対応を する隠語から | 「なお(そのまま)」+ 「せざり(しない)」 |
覚え方ですが、
- 『適当』に置きかえられる⇒おざなり
- なおざりは『去る』だからなにもしてない
と覚えるのがおすすめです◎
適当にしかしてないなら「おざなり」で、
なにもしないで去ったなら「なおざり」です。