『臭い』と『匂い』と『香り』。
ごはんのニオイや香水のカオリなどなど
日常生活でよく使う言葉ですね(^^)
でも…正しい違いや使い分け方、
ご存知ですか?
香りはともかく、
臭いと匂いの使い分けは難しいですよね…。
そこで今回は
臭い・匂い・香りの違いをご紹介します。
- 臭い・匂い・香りの違いとは?
- わかりやすい例文
について詳しくお話しします。
実は臭いと匂いは意味が違うため、
間違って使うと怒らせちゃうおそれもあります。
万が一にもそんなことにならないように、
この機会にしっかり覚えておきましょう(*^-^*)
臭い・匂い・香りの違いとは?
臭い・匂い・香りの違いはずばり!
- いいニオイかどうか
- 高級感や美しさ
の2点です。
ニオイやカオリで高級感??って感じですが、
そこが日本語の繊細なところ。
それぞれの意味を詳しく確認しながら
微妙なニュアンスもみていきましょう。
1.臭いの意味とは?
まずは臭いからいきましょうか。
臭いを辞書で調べてみると、
- 不快なにおいを感じる。いやなにおいがする。
- 疑わしいようすである。怪しい。
- 演劇などで、せりふの言い方や動作が大げさすぎてわざとらしい。
(引用元:コトバンク)
とあります。
なんかイヤな意味ばっかりですね(;^^)
でも臭いってそういう言葉なんです。
だって…「クサイ」とも読めるでしょう?
臭いは不快だったり不愉快なときに使う
マイナスイメージの言葉なのです。
だから
「先日は素敵な香水をありがとうございます!
とってもいい臭いでした」
はおお間違い。
人によっては「失礼ね!」と
怒っちゃうかもしれません(> <)
2.匂いの意味とは?
次は匂いです。
匂いを辞書で調べてみると、
- そのものから漂ってきて、嗅覚を刺激するもの。
- いかにもそれらしい感じ・趣。
- はなやかで、見栄えのすること。威光。栄華。
(引用元:コトバンク)
とあります。
嗅覚を刺激するという意味で
臭いと同じなんですが、
匂いはプラスイメージの言葉です。
趣があったりはなやかだったり、
よいニオイの場合に匂いを使います(^^)
つまり先ほどの例文なら、
「先日は素敵な香水をありがとうございます!
とってもいい匂いでした」
が大正解◎
これなら「気に入ってもらえてよかったわ」
と正しく気持ちが伝わります。
3.香りの意味とは?
最後に香りをみてみましょう。
香りを辞書で調べてみると、
- におい。特に、よいにおい。
- 品格。品位。
- 色つや。つややかな美しさ。
(引用元:コトバンク)
とあります。
ニオイの中でも特によいニオイのことを
「香り」といいます(^^)
つまり「香り」は「匂い」と近いのです!
匂いと香りとの違いは
高級感や美しさにあります。
たとえば
- バラの匂い
- バラの香り
なら『バラの香り』の方が
高級感がただようと思いませんか??
よい匂いに高級感や美しさを感じたときに
『香り』を使います。
先ほどの例文なら、
「先日は素敵な香水をありがとうございます!
とってもいい香りでした」
とするとパーフェクトですね◎
相手が「またプレゼントしてあげよう」と思うほど、
心からの謝意を伝えることができます。
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- 臭い:不快なニオイ。
- 匂い:よいニオイ。
- 香り:よい匂いの中でも
高級感などを感じるニオイ。
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例文で分かりやすく説明!
意味だけをみていても分かりにくいですよね。
分かりやすい例文で復習してみましょう!
例1:高級レストランでステーキを食べるとき
◎「わぁ!食欲をさそう香り」
〇「いい匂い!お腹すいたー」
×「肉の臭いだ」
ここで臭いを使うと、
「肉の臭いが不快」という意味になってしまいます。
例2:花束をもらったとき
◎「このバラとってもいい香り!」
〇「きれいしいい匂い」
×「花の臭いがする」
ここで臭いを使うと、
「花の臭いが嫌い」という意味になってしまいます。
例3:排水溝がくさいとき
×「このお店、排水溝の香りがするね」
×「この部屋、排水溝が匂うね。」
◎「排水溝が臭い…掃除しなきゃ。。」
ここで香りや匂いを使うと、
排水溝のニオイに高級感や快感を感じる
かなり変な人になってしまいます(;> <)
まとめ
いかがでしたか?
臭い・匂い・香りの違いは、
- いいニオイかどうか
- 高級感や美しさ
の2点です。
それぞれの意味は
- 臭い:不快なニオイ。
- 匂い:よいニオイ。
- 香り:よい匂いの中でも
高級感などを感じるニオイ。
となので、正しく使い分けましょう。
いいニオイに「臭い」と使うと、
相手を怒らせてしまうかもしれません。
文字に書くときは特に注意して、
使い分けてくださいね(^^)