『留意』と『注意』と『用心』。
なんとなーく違う意味にも思えますが、
この3つの正確な違い、ご存知ですか?
たとえば
「この点にご留意ください」
「風邪をひかないよう注意してください」
「火の元にご用心!」
と言われたときに、
パッと違いが浮かぶでしょうか?
ニュアンスが違うのはわかるけど…
という方も多いと思います”(-“”-)”
そこで今回は
『留意』と『注意』と『用心』の違い
を調べてみました。
- 留意・注意・用心の違いとは?
- 留意・注意・用心の使い方とは?
について詳しくお話しします。
実はこの3つ、ニュアンスだけでなく
結構明確な違いがあります。
とっても簡単な違いですので、
ぜひ覚えてくださいね(*^-^*)
留意・注意・用心の違いとは?
留意と注意と用心の違いはずばり!
- 気をつける度合い
です。
留意も注意も用心も
『気を付けて』という意味の言葉ですが、
その度合いがはっきり違っているのです。
それぞれの意味を確認しつつ、
どのくらいの”気を付けて”なのかを
詳しくみていきましょう。
1.留意の意味とは?
まずは留意です。
留意を辞書でひいてみると、
ある物事に心をとどめて、気をつけること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
『心にとどめる程度の気を付ける』なので、
”気を付けて”度合いとしては低いです。
「心にとどめる」「気を付ける」など
軽めの言葉に置き換えることができます。
たとえば、
- 健康に留意する
(風邪を引かないように心にとどめる) - 「サービス利用にあたっての留意点を
ご一読くださいませ。」
(サービスを使うなら心に
とどめておいて欲しいことがあるから、
一度は読んどいてください。)
という感じです。
2.注意の意味とは?
次に注意です。
注意を辞書でひいてみると、
気をつけること。気をくばること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
『気を配る程度の気を付ける』なので、
”気を付けて”度合いとしては中くらいです。
留意よりは強く気を付けないといけないので、
「気を配る」「くれぐれも気を付ける」など
少し重めの言葉に置き換えることができます。
たとえば、
- 「あの子は毎年風邪をひくから
今年こそ注意してあげないと!」
(今年こそ風邪を引かないように
気を配ってあげないと!) - 「寝坊しないように注意しないと!」
(寝坊しないように
くれぐれも気を付けないと!)
という感じです。
3.用心の意味とは?
最後は用心です。
用心を辞書でひいてみると、
万一に備えて警戒・注意すること。
(引用元:コトバンク)
とあります。
『万が一に備えて』なので、
”気を付けて”度合いとしては最大です。
万が一の事態を考えて気を付けるわけなので、
「警戒する」といった
重い言葉に置き換えることができます。
たとえば、
- 「火事に用心してね。」
(万が一でも火事にならないよう
よく警戒してね。) - 「地震に用心して防災グッズを
ちゃんと揃えておこうよ。」
(万が一の地震を警戒して
防災グッズを揃えておこう。)
という感じです。
- 気を付ける度合いが違う
- 留意<注意<用心
留意・注意・用心の使い方とは?
留意と注意と用心の意味、
ご理解いただけたでしょうか?
となれば、もう使い方は簡単ですね(*^-^*)
気を付ける度合いに応じて、
使い分ければOKです。
- 心にとどめてほしいとき⇒留意
- 普通に気を付けてほしいとき⇒注意
- 警戒してほしいとき⇒用心
ちなみにですが…ビジネスの場面では
特に『留意』を使うことが多いです。
これは、用心は相手に
強く気を付けるよう求める言葉なので、
相手の立場を考慮すべき仕事の場面には
あまり適さないからです。
仕事で使うなら、『留意』『注意』程度に
とどめておくのがおすすめです◎
まとめ
いかがでしたか?
留意・注意・用心はどれも
『気を付けて』という意味の言葉です。
しかし、その”気を付けて度合い”が
大きく違っています。
- 留意:心にとどめる程度
- 注意:普通に気を付けるくらい
- 用心:警戒するレベル
という感じで、
留意<注意<用心です。
気を付けてほしい度合いを考えて
使い分けるようにしましょう。