日本語というのは難しいもので、
違う漢字でも読み方・意味が違う単語が
とても多いでしよね?
『生かす』と『活かす』。
この2つはどちらも『イカス』と読みます。
似たような漢字で、意味も微妙に似ていますが
正しい意味と違いをご存知でしょうか?
正直私もどちらを使えばいいのか
よく迷っています(^^;;
そこで今回は、
『生かす』と『活かす』の意味と違いについて
調べてみました。
- 生かすと活かすの違いとは?
- 履歴書に書く!「経験をいかす」はどっちの漢字?
- 生かすと活かすの常用漢字はどっち?
について詳しくお話ししていこうと思います。
正直、どっちでもいいのでは?
と思われるような小さな違いですが、
そこにはきちんと意味があります。
使い分けられるとかっこいいですよね!
ここで違いをはっきりと確認しましょう。
生かす・活かすの違いとは?
『活かす』と『生かす』
これらにはどんな違いがあるのでしょうか。
ざっくりとした違いは
事柄を上回るのか、通り過ぎるのかです。
どういうことなのかは
次項で順番に説明していきます。
a.生かすの意味とは?
『生かす』とは?
- 命を保たせる。
- 死なないようにする
- 生き返らせる
(引用元:コトバンク)
とのことです。
ということは、『生かす』とは
生命に関することの生き死にを指す
ということですね。
a.生かすの例文
『生かす』を使った例文は以下の通りです。
- 生かすの殺すもこちら次第
- 金魚を鉢の中に入れて生かす
- 捕らえた動物を生かしておく
b.活かすの意味とは?
では『活かす』はどんな意味合いなのでしょう。
『活かす』とは
- 能力・性能を発揮
- 活躍する
(引用元:コトバンク)
ということです。
つまり『活かす』とは
能力や特性に関すること
を指します。
b.活かすの例文
『活かす』を使った例文は以下の通りです。
- 才能を活かす
- 長年の経験を活かす
- 素材の味を活かして料理する
履歴書に書く!「経験をいかす」のはどっちの漢字?
では上記を踏まえて、
履歴書でよく書く『経験をいかす』は
『生かす』と『活かす』の
どちらが正しいのでしょうか。
答えは…
「経験を活かす」が正解です。
それまで培った能力や経験を『活用したい』
という意味なので、
『活かす』が正解となります◎
生かすと活かすの常用漢字はどっち?
『生かす』と『活かす』。
“生”と”活”という常用漢字を使っていますが、
実は『活かす』という言葉は
常用漢字に表記されていません。
そのため、新聞などで表記される公用文では
『生かす』や『いかす』、もしくは
『活かす』に置き換えて使われます。
まとめ
いかがでしたか?
意外と分かりづらかった
『生かす』と『活かす』の違い
お分かりいただけましたか?
- 生かす:
生命に関することの生き死にを指す - 活かす:
能力や特性に関すること
使いわけのポイントは使う対象が
生き物なのか能力なのかです。
生き物を死なないようにする、
生き返らせる、命を保たせるなら『生かす』、
能力・性能を発揮する、
活躍するなら『活かす』
が正しい使い方となります。
もしも使い分けに困ったならば、
その事柄が「生き物」か「能力」か
振り分けてみてください。
それが「生き物」であれば
『生かす』が正しい選択になりますよ。