『皮』『革』『皮革』。
どれも「かわ製品」「かわのお財布」などで
よく見かける漢字ですが、
この3つの違い、わかりますか??
実は微妙に違う言葉なんです( ゚Д゚)
しかも意味が違っているので、
使い間違えると誤解を招いてしまうかも!
というわけで今回は
『皮』『革』『皮革』の違いを
調べてみました。
- 皮・革・皮革の違いとは?
について、例文も合わせて詳しくお話しします。
この3つの違いがわかれば、
革小物を買うときなんかに
ちょっと通ぶれるかもしれません(*^-^*)
皮・革・皮革の違いとは?
『皮』『革』『皮革』の違いは
ずばり!
- どういう状態にあるか
の1点です。
1つずつどういうものなのか、
詳しくみていきましょう。
a.皮の意味とは?
まずは一番簡単な漢字である『皮』です。
『皮』を辞書で調べてみると、
- 動植物の肉・身を包んでいる外側の膜。表皮。
- 物の表面にあって、中身を覆ったり包んだりしているもの。
- 物事の表面にあって、本質を覆っているもの。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『皮』とは
なにかを包んでいるものというわけです。
『皮』は包んでいるものそれ自体を指すので、
単に『皮』という場合には
「はいだままの動物の皮」を意味します。
a.皮の例文とは?
『皮』はいろいろな場面で使われます。
- あの人は面の皮が厚い。
- みかんの皮をきれいにむく。
- 化けの皮をはいでやる!
- サメのような皮だ。
- このお饅頭は皮がおいしいね。
『皮』は動物の皮だけでなく、
中身を包んでいるものという意味で
使われることが多いです。
b.革の意味とは?
次はデパートなどでよく見る『革』です。
『革』を辞書で調べてみると、
毛を取り除いてなめした獣の皮。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『革』とは
製品にすべくなめした動物の皮のことです。
「なめす」というのは、
毛を取り脂肪も除いて柔らかくする作業のこと。
『皮』になめす作業を施したもの=『革』
となります。
b.革の例文とは?
『革』は本来の「なめした皮」以外に、
ダメなものを良くするという意味でも
よく使われます。
- 革製品
- 革靴
- 改革
- 革命
c.皮革の意味とは?
最後は『皮革(ひかく)』です。
『皮革』を辞書で調べてみると、
なまの皮となめした革。また、動物の皮を加工したものの総称。レザー。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『皮革』とは漢字の通り、
『皮』も『革』も含んだ革製品に全般
のことです。
どちらかというと、腐敗しないように
加工をほどこして安定させたものを指します。
最近では人工皮革など動物の皮や革以外のものも
『皮革』と呼びます。
c.皮革の例文とは?
『皮革』は日常生活ではあまり使われません。
- 皮革産業
- 皮革製品
など、産業分野で使われる程度です。
- 皮:
なにかを包んでいるものそれ自体。
はいだままの動物の皮。 - 革:
毛を取り除いてなめした獣の皮。
なめした加工を施した皮=革。 - 皮革:
革製品全般のこと。
最近は人口皮革も含む。
まとめ
いかがでしたか?
『皮』『革』『皮革』の違いは
- どういう状態にあるか
の1点です。
- 皮:
なにかを包んでいるものそれ自体。
はいだままの動物の皮。 - 革:
毛を取り除いてなめした獣の皮。
なめした加工を施した皮=革。 - 皮革:
革製品全般のこと。
最近は人口皮革も含む。
『皮』は動物の皮以外にも、
お饅頭の皮や化けの皮など
日常的によく使われます。
同じく『革』も、動物の革以外に
「改革」や「革命」などの熟語に
よく使います(*^-^*)
『革』は本来そのままでは使えない『皮』を
なめして良くしたものなので、
良くないものを良くするという意味で
このような使われ方をするのです。
逆に『皮革』は普段あまり使われません。
皮革製品など産業用語として使われる程度です。