『朝令暮改』と『朝三暮四』。
どちらもよく似てる上に
難しそうな4文字熟語です(-_-;)
正しい意味や違い、わかりますか?
わたしは正直あいまいなんですが…
中学生で習う熟語でもあるので、
間違えたらと恥ずかしいかもしれません!
というわけで今回は
『朝令暮改』と『朝三暮四』の意味と違いを
調べてみました。
- 朝令暮改と朝三暮四の違いとは?
- 日本と中国で意味が違うって本当?
について詳しくお話しします。
混乱しやすく間違えやすい2つですが、
言葉の成り立ちから覚えておくと
わかりやすいです。
一緒に勉強していきましょうー!
朝令暮改と朝三暮四の違いとは?
『朝令暮改』と『朝三暮四』は
- 意味
- 成り立ち
の2点とも違っています。
成り立ちも合わせて
詳しくみていきましょう。
1.朝令暮改の意味とは?
まずは『朝令暮改』から。
これは「ちょうれいぼかい」と読みます。
『朝令暮改』を辞書で調べてみると、
朝に出した命令を夕方にはもう改めること。方針などが絶えず変わって定まらないこと。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『朝令暮改』とは
方針や言っていることが
コロコロころころ変わってしまう
という意味です。
『朝令暮改』の意味も成り立ちも、
漢字をみれば明らかです(*^-^*)
「朝」出した命「令」を
夕「暮」れ時には「改」めてしまう
ということですね。
2.朝三暮四の意味とは?
次は『朝三暮四』をみていきましょう。
これは「ちょうさんぼし」と読みます。
『朝三暮四』を辞書で調べてみると、
- 表面的な相違や利害にとらわれて結果が同じになることに気づかぬこと。
- うまい言葉で人をだますこと。
- 命をつなぐだけの生活。生計。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『朝三暮四』とは
目先の利益だけにとらわれたり
その場しのぎの判断をしてしまう
という意味です。
『朝三暮四』は昔の中国の故事からきています。
朝三暮四の故事
昔、宋の猿回しが
飼っている猿の餌を節約しようと、
「朝3つ、夜4つ餌をあげる」と言いました。
すると猿たちは不満を言って大反対!
そこで猿回しが
「じゃあ朝4つ、夜3つにしよう」
と言ったところ猿は大喜びで大賛成。
結局餌は7つに減らされてしまいましたとさ。
目先の餌4つにとらわれて、
結局餌を減らさせてたことに気づかない
猿たちから、目先の利益にとらわれて
全体の詐称に気づかないという
『朝三暮四』が生まれました。
- 朝令暮改(ちょうれいぼかい):
方針や言っていることが
コロコロころころ変わってしまうこと。 - 朝三暮四(ちょうれいぼし):
目先の利益だけにとらわれたり
その場しのぎの判断をしてしまう
日本と中国で意味が違うって本当?
覚えている方もおられると思いますが、
『朝令暮改』と『朝三暮四』の違いは
国会で騒動を巻き起こしたことがあります。
鳩山由紀夫元総理大臣が国会で
朝令暮改と朝三暮四の意味を取り間違えて
「朝三暮四はあっさりと
言っていることを変えてしまうこと」
と説明してしまったのです。
日本では『朝三暮四』は
目先の利益にとらわれてしまうことですから、
鳩山由紀夫元総理は間違っています。
しかし、実は中国では
鳩山由紀夫元総理は正しいのです◎
中国で『朝三暮四』は
猿回しが猿たちの反応をみてすぐに
餌の数を変えてしまったように、
「すぐに言ってることを変えること」
という意味もあります。
中国では『朝令暮改』と『朝三暮四』は
似たような意味で使われているのです。
まとめ
いかがでしたか?
『朝令暮改』と『朝三暮四』は
- 意味
- 成り立ち
の2点とも違っています。
それぞれの意味は
- 朝令暮改(ちょうれいぼかい):
方針や言っていることが
コロコロころころ変わってしまうこと。 - 朝三暮四(ちょうれいぼし):
目先の利益だけにとらわれたり
その場しのぎの判断をしてしまう
ですが、中国ではどちらも
『朝令暮改』と似た意味で使われています。