『謙譲語』と『尊敬語』と『丁寧語』。
…日本語で一番難しい分野ですよね。。
国語で習ったときにはこんがらがって
文法大嫌いになったのを覚えています(´;ω;`)
でも社会人として
この3つの正しい使い分けは大切です!
そこで今回は
『謙譲語』『尊敬語』『丁寧語』の違いを
調べてみました。
- 謙譲語・尊敬語・丁寧語の違いとは?
- 謙譲語・尊敬語・丁寧語の一覧で解説
- 謙譲語・尊敬語・丁寧語のよく間違える例
について詳しくお話しします。
この3つを正しく使い分けるには
日々気を付けて話して
慣れていくのが一番だと思います。
一緒にがんばりましょう♪
謙譲語・尊敬語・丁寧語の違いとは?
謙譲語・尊敬語・丁寧語の違いは
- 主体はだれか
- 相手との上下関係はあるか
という2点です。
それぞれの意味から
詳しく主体をみていきましょう。
1.謙譲語の意味とは?
謙譲語を辞書で調べると
その動作や状態の主体を,相対的に下位にあるものとして示す単語や語法。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり謙譲語とは
目上の方に対し自分をへりくだるときに使う言葉
というわけですね。
自分を下の立場におくので主体は自分で、
相手の方が立場が上になります。
2.尊敬語の意味とは?
尊敬語を辞書で調べると
話し手が聞き手または話題の中の動作主、また、その動作・状態・事物などを高めて言い表すもの。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり尊敬語とは
目上の方をたてるときに使う言葉
というわけです。
自分の立場はそのままで相手を上に見るので
主体は相手となり、
相手の方が立場も上になります。
3.丁寧語の意味とは?
丁寧語を辞書で調べると
話し手が、聞き手に対して敬意を直接表したり、改まった気持ちで、言葉遣いを丁寧にしたりする時に用いられるもの。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり丁寧語とは
相手に敬意を払うときに使う言葉です。
謙譲語と同じく主体は自分ですが、
自分と相手の立場との間に上下はありません。
- 謙譲語:自分をへりくだるときに使う言葉。
主体は相手。
相手の方が立場が上。 - 尊敬語:目上の方をたてるときに使う言葉。
主体は自分。
相手の方が立場が上。 - 丁寧語:相手に敬意を払うときに使う言葉。
主体は自分。
相手との立場に上下関係はない。
謙譲語・尊敬語・丁寧語の一覧で解説
とまあ意味を説明されても
わかりにくいですよね(-_-;)
よく使う謙譲語・尊敬語・丁寧語を
一覧でみておきましょう。
動詞 | 謙譲語 | 尊敬語 | 丁寧語 |
言う | おっしゃる。 | 申しあげる。 | 言います。 お話しします。 |
聞く | お聞きになる。 | 拝聴する。 | お聞きします。 聞きます。 |
見る | ご覧になる。 | 拝見する。 | 見ます。 |
読む | お読みになる。 | 拝読する。 | 読みます。 |
来る | いらっしゃる お越しになる。 | 参る。 | 来られる。 来ます。 |
行く | いらっしゃる。 おいでになる。 | 伺う。 | 行きます。 行かれる。 |
知る | ご存知。 | 存じ上げる。 | 知っています。 |
する | なさる。 | いたす。 | します。 |
謙譲語・尊敬語・丁寧語のよく間違える例
よく間違えがちな例もみておきましょう。
- ×「あなたが申されるような…」
⇒〇「あなたがおっしゃるような…」 - ×「明日お伺いいただけますか?」
⇒〇「明日お越しいただけますか?」 - ×「了解しました」
⇒〇「承知しました(かしこまりました)」 - ×「ご一緒します」
⇒〇「お供させていただきます」
他にも注意が必要なのは、
身内に尊敬語は使わないことです。
たとえば取引先からの電話で、
自分の勤め先の社長について
「社長は今昼食をとっていらっしゃいます」
などと言ってはいけません。
謙譲語あるいは丁寧語を使い、
「社長は今席を外しております」
などと答えましょう。
まとめ
いかがでしたか?
謙譲語・尊敬語・丁寧語の違いは、
- 謙譲語:自分をへりくだるときに使う言葉。
主体は相手。
相手の方が立場が上。 - 尊敬語:目上の方をたてるときに使う言葉。
主体は自分。
相手の方が立場が上。 - 丁寧語:相手に敬意を払うときに使う言葉。
主体は自分。
相手との立場に上下関係はない。
です。
こんがらがったときは
相手との上下関係に立ち戻ってみると
正しい言葉がわかりますよ(*^-^*)
謙譲語・尊敬語の使い分けは難しいですが、
相手を尊敬する意識さえ忘れなければ
ひどく叱られたりはしないと思います。
焦らず、少しずつ使いこなせるように
慣れていきましょう。