『馬鹿』と『阿呆』。
どちらも友だちとじゃれたり
ちょっと罵倒するときに使います。
日常生活でわりとよく使う
なじみある言葉ですね(^^)
でも…『馬鹿』と『阿呆』の違いと使い方、
正しくご存知ですか??
実はこの2つ、結構違うんです!
今回は
『馬鹿』と『阿呆』の違いと使い方
を調べてみました。
- 馬鹿と阿呆の違いとは?
- 馬鹿と阿呆の類義語とは?
- 関西と関東で意味が違うの?
使い方に注意の理由とは? - 関西と関東では
どっちをコミュニケーションで使うの?
について詳しくお話しします。
『馬鹿』と『阿呆』は
言われたほうの感じ方に
地位差が出やすい言葉の1つです。
うっかりケンカしないためにも、
違いや使い方を学んでおきましょう!
馬鹿と阿呆の違いとは?
『馬鹿』と『阿呆』の違いはずばり!
- にぶいか愚かか
という点です。
それぞれの意味を詳しくみてみましょう。
1.馬鹿の語源・意味とは?
まずは『馬鹿』から。
辞書をひくまでもなく、
みなさん意味はご存知ですよね(;^^)
でも実は、『馬鹿』はただ愚か
という意味ではありません。
『馬鹿』は辞書では、
- 知能の働きがにぶい・こと(さま)。そのような人をもいう。
- 道理・常識からはずれていること。常軌を逸していること。また、そのさま。
- 程度が並はずれているさま。度はずれているさま。
- 役に立たないさま。機能を果たさないさま。
- 特定の物事に熱中するあまり、社会常識などに欠けること。
(引用元:コトバンク)
となっています。
つまり、『馬鹿』は愚かというよりは
鈍いという意味合いが強いのです。
馬鹿はもともと僧侶の隠語で、
知能や動きなどが鈍い人や
常識を逸脱した人を指していました。
そこから転じて、今では
- 親ばか
=常識はずれに溺愛する親 - スイッチが馬鹿になった
=スイッチの動きが鈍い
などという風に
使われるようになったのです。
2.阿呆の語源・意味とは?
次は『阿呆』ですが…
こちらはもうご存知の意味そのままです。
辞書でも、
愚かなさま。また、愚かな行動、愚かな人。ばか。
(引用元:コトバンク)
と「愚か」と明記されています(;^^)
つまり『阿呆』は愚かなアホということです。
- 馬鹿:
人や物が鈍いこと - 阿呆:
愚かなことや愚かな人のこと
馬鹿と阿呆の類義語とは?
お話しした通り、
『馬鹿』と『阿呆』には微妙な違いがあります。
しかし実際には、
「愚か者!」というような同じ意味で
使われていますよね。
他にも、同じような意味で
使われている言葉はいくつかあります。
たとえば
- たわけ
- あほんだら(阿呆の派生語)
- とんちんかん
- まぬけ
- 頭おかしい
- ぐず
などなど、もーっとたくさんあります。
(これ以上書くと
私の口の悪さがバレそうなので(;^^)
このくらいにしておきますケド…)
方言も多くあるので、
もしご興味があれば
お住まいの地域の方言を
調べてみてくださいね。
関西と関東で意味が違うの?使い方に注意の理由とは?
さて。
最近関西あるいは関東に引っ越してきた
それぞれの地域初心者のみなさん。
『馬鹿』と『阿呆』の使い方には
細心の注意が必要です。
関西では古くから『阿呆』が、
関東では『馬鹿』がよく使われてきました。
よく使われている言葉はなじみがあるため、
言われても冗談だとわかります。
しかしなじみのない言葉だと
言われるとムッとするのが人間です。
関西で『馬鹿』、関東で『阿呆』というと
ケンカになるかもしれません(><)
よく注意してくださいね。
関西と関東ではどっちをコミュニケーションで使うの?
まあそんなこんなですから、
- 関西では阿呆
- 関東では馬鹿
をコミュニケーションで使います。
本気で人を罵るのではなく
冗談で『馬鹿』や『阿呆』を使うなら、
西と東の地域差を理解しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
『馬鹿』と『阿呆』は、今では
同じ「愚か者」の意味で使われています。
しかし違いはあり、辞書では
- 馬鹿:
人や物が鈍いこと - 阿呆:
愚かなことや愚かな人のこと
とされています。
また地域差もあり、
関西では『阿呆』がよく使われますが
関東では『馬鹿』がよく使われます。
逆をコミュニケーションで使うと
うっかり相手を怒らせるかもしれないので、
初心者さんは注意してくださいね(^^)