「はやい」
この言葉は様々な場面で使いますよね?
時間について、動きについて、季節の
移り変わりなど、よく使うと思います。
「はやい」という漢字では”早い”、
”速い”、”疾い”など、いろいろあります。
あなたはきちんと使い分けることが
出来ているでしょうか?
こういった質問をされると意外と自信が
なかったりしませんか(笑)
「時間については”早”かな」とか、
「走るのは”速”かな」とか使い分けれて
そうで、本当の所はわからないまま
使うこともあるでしょう。
そこで今回は、
早い、速い、疾いの違いについて
お話していきますので一緒にお勉強して
いきましょう!
早い・速い・疾いの違いとは?
いずれの漢字を使っても、
「はやい」という言葉の意味は
同じような意味を持ちますが、具体的に
どのように違うのでしょうか。
まずは、それぞれの漢字の「はやい」の
言葉の意味を見てみましょう。
1.早いの意味とは?
まずは「早い」を辞書で調べてみると
このような意味になります。
1.時間的に前である。
2.まだその時期でない。
3.事が簡単に済む。てっとり早い。
(引用元:三省堂 大辞林)
となっています。
「朝、起きるのが早い」
「会って話した方が早い」
などの、”環境”について「はやい」と使う
時にこの漢字を用います。
早起きなどがわかりやすいですね。
2.速いの意味とは?
続いて「速い」を辞書で調べてみると、
このような意味になります。
動作・作用の進行にかかる時間が短い。進む程度が大きい。すみやかだ。
(引用元:三省堂 大辞林)
となっています。
「彼は足が速いから追いつけない」
「頭の回転が速い」
などの”動体”について「はやい」と使う時に
用います。
速度に関する事と思えば
わかりやすいかもしれません。
3.疾いの意味とは?
そして「疾い」を辞書で調べて
みるとこのような意味でした。
動作・作用の進行にかかる時間が短い。進む程度が大きい。すみやかだ。
矢のように、いきおいよく宙を飛ぶようにすばやい。
(引用元:三省堂 大辞林)
と、「速い」とほぼ同じ使い方ですが、
「疾風のごとく」
のように、自然現象と絡めた使い方が多いです。
また、「疾病」など病気に関することにも
用いるときもあります。
仕事・時間・足がはやい!例文で解説
続いては、
・仕事
・時間
・足がはやい
この3つの場面での”はやい”の使い方を、
例文で説明をしていきたいと思います。
【仕事】
◆彼は仕事がとても速い。
◆頭の回転が速い。
このように、迅速な行動の時には
「速い」となります。
【時間】
◆時が経つのが速い。
◆予定より1時間も早い。
時間の時に使う”はやい”はこのように
2パターンあります。
進み程度が大きい場合は”速い”、
時間的に前の事の場合は”早い”
となります。
【足がはやい】
◆あの子は足が速いからいつも1位だ。
◆夏場はお刺身の足が早くなっているから、
早めに食べなきゃね
と、”足がはやい”にも意味が2つあります。
足が速いのは、動体的な事なので”速い”を
用います。
2番目の足がはやいの使い方は、腐っていくと
いう意味で、環境についての「はやい」
なのでこの場合は”早い”となります。
速いの対義語は遅いなの?
では、”速い”の対義語は何になるの
でしょうか?
それは、「遅い」で問題ありません。
ちなみに「早い」の対義語は
「晩い」になります。
速い(fast)←→遅い(slow)
早い(early)←→晩い(late)
このように英語で考えてみると
納得出来ますね。
まとめ
いかがでしたか?
日本では同じ言葉でも
漢字によって使い分けることが出来ます。
しかし、多すぎて急にわからなくなって
しまう事もありますよね。
「早い」は環境に関すること
「速い」は動体に関すること
「疾い」は自然現象に関すること
これで使い分ける時も悩むことは
なくなりましたね。
正しい使い方を覚えて、恥をかかないように
しましょう!
こちらでも使い分けが難しい言葉を
解説していますので是非ご覧ください!