『能率』『効率』『生産性』。
どれもビジネスシーンでよく使う言葉です。
効率や能率は生産性に直結しますから、
私も日々これを上げようと
努力しています!
なーんてカッコつけましたが、
実はこの3つの違いが
いまいちわかっていません(;^_^A
難しいですよね…!
というわけで今回は
『能率』『効率』『生産性』の違いを
調べてみました。
- 能率・効率・生産性の違いとは?
- 能率・効率・稼働率は違う意味なの?
- 能率・効率・生産性を機械で例えてみた
について詳しくお話しします。
3つの違いが分かれば、
上司の指示内容がもっとよく分ったり
部下に適切な指示を出せますよ。
能率・効率・生産性の違いとは?
『能率』『効率』『生産性』はすべて
仕事の割合を示す言葉です。
しかし
- 比較する対象
が違います。
それぞれの意味と使い方を
みていきましょう。
1.能率の意味・使い方とは?
『能率』を辞書で調べてみると、
一定時間内にできる仕事の割合。仕事のはかどり方。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『能率』とは
働いた時間に対する仕上がった仕事の割合
という意味。
働いた時間とできた仕事の比較なのです。
仕事時間と成果を比較して、
- 子供と料理を作ると能率が悪く、
時間が足りない。 - 能率が上がる。
- 能率が悪い。
という感じで使います。
2.効率の意味・使い方とは?
『効率』を辞書で調べてみると、
- 機械などの、仕事量と消費されたエネルギーとの比率。
- 使った労力に対する、得られた成果の割合。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『効率』とは
使った労力に対する仕上がった仕事や製品の割合
という意味。
割いた労力や使った燃料などと
得られた成果の比較なのです。
消費したエネルギーと成果を比較して、
- 子供と一緒に料理をすると
家事の効率は悪いが楽しい。 - 効率がいい機械に替えたい。
- もっと効率よくしないと!
という感じで使います。
3.生産性の意味・使い方とは?
『生産性』を辞書で調べてみると、
生産のために投入される労働・資本などの生産要素が生産に貢献する程度。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『生産性』とは
労力がどのくらい成果に貢献したかの割合
という意味。
得られた成果に対する労力の寄与度の割合なのです。
『効率』はただ労力に対する成果の割合ですが、
『生産性』は寄与した割合です。
『生産性』は『効率』よりシビアな指標であり、
- 生産性を高めていこう!
- あの人は生産性がない。
という感じで使います。
すべてできた仕事の割合を示す言葉。
でも比較対象が違う。
- 能率:
働いた時間に対する割合 - 効率:
使った労力やエネルギーに対する割合 - 生産性:
労力の寄与度の割合
能率・効率・稼働率は違う意味なの?
仕事の割合を示す言葉で、
『稼働性』もよく使いますよね。
『稼働性』を辞書で調べてみると、
ある期間のシステムの全運転時間に対する稼働時間の割合。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『稼働性』とは
どのくらいの時間稼働していたかの割合
という意味。
要するに実働時間の割合ですね。
『能率』『効率』と違って、
『稼働性』には成果は関係ありません。
能率・効率・生産性を機械で例えてみた
最後に、『能率』『効率』『生産性』の
使い分け方を確認しておきましょう。
エアコンで考えるとわかりやすいです(*^-^*)
- 能率:
このエアコンは10分で部屋全体を冷やすが、
扇風機も回すと5分で冷えて能率が上がる。 - 効率:
エアコンのフィルターが汚れたままだと
エネルギー効率が悪くなって
電気代に比べて冷えが悪くなるよ。 - 生産性:
業務量エアコンを新調したおかげで
室温がパン酵母に最適になった。
おかげで発酵がよくなり、生産性が上がった。
まとめ
いかがでしたか?
『能率』『効率』『生産性』はどれも
できた仕事の割合を示す言葉です。
しかし比較対象が違います。
- 能率:
働いた時間に対する割合 - 効率:
使った労力やエネルギーに対する割合 - 生産性:
労力の寄与度の割合
『能率』と『効率』は時間的な割合ですが、
生産性は寄与度の割合なのが特徴です。
また、よく使う言葉として
『稼働性』というものがあります。
これは実働時間の割合のことで、
成果が関係ない点で
『能率』『効率』と違っています。