『苦情』『クレーム』『文句』『抗議』。
思わずじんわり汗をかいちゃう
イヤな言葉ですよね(-_-;)
特に『クレーム』は嫌です!
でも…『クレーム』って本来は
今と違う意味だったってご存知ですか?
というわけで今回は
『苦情』『クレーム』『文句』『抗議』の違いを
調べてみました。
- 苦情・クレーム・文句・苦情の違いとは?
- 正当な請求権利があるのはどれ?
- クレーマーとは!本来のクレームの意味とは違う?
について詳しくお話しします。
この3つの違いがわかれば、
すべてをクレームだと嫌がるのではなく
もっとスマートに対応できるかも(*^-^*)
苦情・クレーム・文句・苦情の違いとは?
『苦情』『クレーム』『文句』『抗議』は
- 主張する内容
が違います。
それぞれの意味をみていきましょう。
1.苦情の意味とは?
『苦情』を辞書で調べてみると、
- 他から害や不利益などをこうむっていることに対する不平・不満。また、それを表した言葉。
- 苦しい事情。
(引用元:goo辞書)
とあります。
『苦情』とは苦しい事情と書きますよね。
つまり『苦情』とは
自分の苦しい事情を説明して
相手に不満などを伝えるという意味です。
どう間違っているかなどの
客観的な事実を指摘するというよりは、
自分の感情的な不満を
相手に理解したもらう意味合いが強いです。
2.クレームの意味とは?
『クレーム』を辞書で調べてみると、
- 商取引で、売買契約条項に違約があった場合、違約した相手に対して損害賠償請求を行うこと。
- 苦情。異議。
(引用元:goo辞書)
とあります。
『クレーム』とは本来1の意味の言葉で、
正当な請求やその権利のことでした。
しかし現在の日本では2の意味が強くなり、
自分の不平や不満を相手にぶつけるという意味で
使われています。
言いがかり的なニュアンスが強く、
悪質なクレーマーは「モンスタークレーマー」
と呼ばれ、みんなから嫌われます。
3.文句の意味とは?
『文句』を辞書で調べてみると、
相手に対する言い分や苦情。不服。
(引用元:goo辞書)
とあります。
つまり『文句』とは
自分の気に入らないことを相手に伝える
という意味です。
『苦情』と似ていますが、
苦しい事情を説明する『苦情』に対し
『文句』はただ気に入らないことを伝えます。
より感情的で言いがかりに近い言葉です。
4.抗議の意味とは?
『抗議』を辞書で調べてみると、
相手の発言・決定・行為などを不当として、反対の意見・要求を主張すること。
(引用元:goo辞書)
とあります。
つまり『抗議』とは
相手の不当に対して反対の主張をする
という意味です。
感情的な不平や不満ではなく、
客観的な事実としての不当性を主張する点で
『苦情』『文句』『クレーム』と違います。
抗議は不当に対する正当なものです。
主張する内容が違う。
- 苦情:
自分の苦しい事情を説明して
相手に不満などを伝えること。 - クレーム:
本来は正当な損害賠償請求のこと。
今は言いがかり的な意味合いが強い。 - 文句:
自分の不平や不満を相手に伝えること。 - 抗議:
相手の不当に対して反対の主張をすること。
正当な請求権利があるのはどれ?
『苦情』『クレーム』『文句』『抗議』のうち
正当な請求権利があるのは
- 本来の意味のクレーム
- 抗議
の2つです。
『本来の意味のクレーム』は
契約違反などに対する損害賠償請求ですから、
正当な請求権利です。
堂々と主張しましょう!
また『抗議』は
相手や社会の不当に対する正当な主張です。
こちらも正々堂々と
自分の意見を伝えることが大切です。
クレーマーとは!本来のクレームの意味とは違う?
先ほどもお話ししましたが、
『クレーム』は本来は
正当な損害賠償請求権のことでした。
英語では今でも本来の意味で使われており、
『クレーム』が言いがかり的な意味を持つのは
最近の日本だけです。
『クレーム=言いがかり』は
完全な和製英語なので、
気を付けてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
『苦情』『クレーム』『文句』『抗議』は
- 苦情:
自分の苦しい事情を説明して
相手に不満などを伝えること。 - クレーム:
本来は正当な損害賠償請求のこと。
今は言いがかり的な意味合いが強い。 - 文句:
自分の不平や不満を相手に伝えること。 - 抗議:
相手の不当に対して反対の主張をすること。
という意味です。
主張する内容が違うというわけですね(*^-^*)
この4つのうち、正当なのは
『本来の意味のクレーム』と『抗議』の2つ。
この2つは間違いや不当な事実を指摘して
自分の意見や権利を主張する意味です。
『苦情』『和製英語のクレーム』『文句』は
客観的な事実ではなく感情的な不平などを
相手に伝える意味です。
やりすぎると悪質クレーマーとして
みんなに嫌われちゃいます。
気を付けてくださいね。