『チョッキ』『ベスト』『ジレ』。
なじみがあるようなないような言葉ですね(-_-;)
特に『ジレ』は
知らない方多いんじゃないでしょうか。
私は最近ショップ店員さんに初めていわれて、
「へ??ジレってなに??」
ってポカーンとなりました。。
というわけで今回は
『チョッキ』『ベスト』『ジレ』の違いを
調べてみました。
- チョッキ・ベスト・ジレの違いとは?
- イギリス英語ではウェストコートって言うの?
- ベストの代表例とは?どんな種類があるの?
について詳しくお話しします。
この機会に学んでおけば、
私のようにショップで恥をかかずにすみます!
ぜひ覚えて帰ってくださいね。
チョッキ・ベスト・ジレの違いとは?
『チョッキ』『ベスト』『ジレ』。
この違いはずばり…ありません!
どれも等しく、袖のない胴着を指します。
たとえば上の写真の防弾チョッキも、
洋服の形としては
- 防弾ベスト
- 防弾ジレ
でも間違いではないのです。
1つずつ、詳しく意味や語源を
みていきましょう。
1.チョッキの意味・語源とは?
まずは『チョッキ』から。
ちょっと古いイメージありますよね。
『チョッキ』を百科事典で調べてみると、
袖がなく丈の短い胴衣で,セビロ(背広),ワイシャツなどと同じように日本独自の疑似外来語の服飾用語。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『チョッキ』とは
英語でもフランス語でもなく
日本独自のいわゆる和製英語です。
日本でしか通じません(-_-;)
チョッキの語源は
- 英語のjack
- フランス語のjaque
- ポルトガル語のjaque
- オランダ語のjak
など諸説ありますが、
どれも定かではありません。
明治時代には一般的な呼び方でしたが、
英語が普及するにつれて
チョッキは使われなくなりました。
2.ベストの意味・語源とは?
次は今もっとも一般的な『ベスト』です。
『ベスト』を百科事典で調べてみると、
丈の短い袖無しの胴衣で,日本ではチョッキともいう。ベストはアメリカでの名称であり,イギリスではウエストコートwaistcoatと呼ぶ。
(引用元:コトバンク)
とあります。
『ベスト』はアメリカ英語なんですね!(^^)!
日本の英語教育はアメリカ英語が基本なので、
チョッキに代わって『ベスト』が
次第に一般的になってきました。
『ベスト』の語源は
- フランス語のveste
- 英語のvest
の2つです。
フランス語のvesteが米英語のvestとなり、
米英語のvestが日本語の『ベスト』になったと
考えられています。
最善という意味のBestとは
発音も綴りも違うので、
注意してくださいね。
ちなみに、イギリスで『ベスト』というと
袖なしの肌着を意味します。
こちらも注意しましょう。
3.ジレの意味・語源とは?
最後にあまりなじみのない『ジレ』です。
『ジレ』を百科事典で調べてみると、
スーツなどを着るとき上衣の下に着るブラウスがわりの胴衣。
おもに女性用で,袖なし,脇で紐結びが多く,フリルやレースなどの飾りをつける。
…(中略)…
19世紀中ごろに今日の背広服が確立されてから,チョッキとして用いられてきた。
(引用元:コトバンク)
とあります。
つまり『ジレ』とはもともと
女性用のふりふり袖なしブラウスだったものが
次第に男性用として今のベストになった
というわけです。
ジレの語源はフランス語のgilet。
一般的に、前面にだけ上等な布を使ったり
飾りをつけたりします。
意味は全部同じで、袖のない胴着のこと。
【語源】
- チョッキ:
和製英語。明治時代まで使われた。
英語やポルトガル語など、語源には諸説ある。 - ベスト:
アメリカ英語とフランス語が語源。
明治以降一般的になった。 - ジレ:
フランス語が語源。
もともとは女性用の袖なしブラウス。
イギリス英語ではウェストコートって言うの?
日本ではスーツやタキシードの下などに
着ることが多いベストですが…
本場イギリスでは
ウエストコート(waistcoat)と言います。
waistとはウエストや胴のことで、
coatとは着るもののことです。
つまりは「ウエストコート=胴着=ベスト」
というわけです。
同じ英語なのに
アメリカとイギリスで違うなんて、
日本人からすると不思議ですよね(^-^)
ベストの代表例とは?どんな種類があるの?
今ベストはスーツの下に着るだけでなく、
おしゃれアイテムとして人気です。
いくつか種類をみておきましょう。
1.デニムベスト
デニムベストは
デニム生地のベストのことです。
お笑い芸人のスギちゃんが
着ているアレです(*^-^*)
2.ダウンベスト
ダウンベストは
ダウンジャケットの袖なしバージョンです。
袖がないけれど暖かいので、
初冬や少し寒い秋の日におすすめです◎
3.ニットベスト
ニットベストは
ニットでできたベストのことです。
シャツの上に着るとあったかいですし、
袖がないので動きやすいんですよ(*^^*)
小さな子の防寒お部屋着として人気です。
まとめ
いかがでしたか?
『チョッキ』『ベスト』『ジレ』は
どれも袖なしの胴着のことです。
意味は同じでも、語源や
一般的に使われていた時期が違います。
- チョッキ:
和製英語。明治時代まで使われた。
英語やポルトガル語など、語源には諸説ある。 - ベスト:
アメリカ英語とフランス語が語源。
明治以降一般的になった。 - ジレ:
フランス語が語源。
もともとは女性用の袖なしブラウス。
以前はスーツやタキシードの下に
着ることが多かったのですが、
最近はおしゃれアイテムとしても人気です。
デニムベストやダウンベストなど
さまざまなベストが売られています。
ニットベストは動きやすく暖かいため、
子どもの防寒着としても人気です。