『絶対』と『絶体』。
どちらも読みは同じ「ぜったい」ですが、
意味はまったく違う言葉です。
正しい意味、覚えていますか?
「ぜったい絶命」と書くときに
迷ってしまいますよね…(-_-;)
そこで今回は
『絶対』と『絶対』の違いを
調べてみました。
- 絶対と絶体の違いとは?
- 「ぜったい絶命」はどっちの漢字?
どういう意味なの?
について詳しくお話しします。
「ぜったい絶命」は小学校で
みなさんかならず習っているのですが、
意外と間違えている人が多い気がします。
かくいうわたしもその1人なので(-_-;)、
ぜひ一緒に復習しておきましょう!
絶対と絶体の違いとは?
『絶対』と『絶体』は
意味そのものが大きく違います。
1つずつ、漢字の成り立ちも合わせて
詳しくみていきましょう。
1.絶対の意味とは?
まずは『絶対』から。
『絶対』を辞書で調べてみると、
- 他に比較するものや対立するものがないこと。また、そのさま。
- 他の何ものにも制約・制限されないこと。また、そのさま。
(引用元:goo辞書)
とあります。
『絶対』の「絶」の字には
強い打消しや否定の意味があります。
また「対」の字には、
対比や比較の意味があります。
この2つがくっついて、
「対比するものがまったくない=絶対」
という今の意味になったといわれています。
『絶対』は単独でも熟語としても
よく使われます。
たとえば
- 明日は絶対に寝坊する。
- 絶対合格するぞー!
- 絶対君主
- 絶対に許さないから。
- 絶対音感
という感じです。
文章に『絶対』とつけることで、
強い意思や印象を与えることができます。
2.絶体の意味とは?
次に『絶体』です。
『絶体』を辞書で調べてみると、
九星占いでいう凶星の名称の一つ。
(引用元:weblio辞書)
とあります。
これだけでは意味不明ですが(-_-;)、
漢字の成り立ちをみるとよくわかります。
『絶体』の「絶」には
これ以上続けられない限界の状態
という意味もあります。
また「体」は体の状態を意味します。
この2つが合わさって、
「体がもたないほどの限界の状態=絶体」
という意味になったのです。
そんな不吉な意味をもつ星ですから、
絶体が出たときの占いの結果は
かなり悪いんでしょうね…。。
『絶体』は『絶対』とは異なり、
あまり使う場面がありません。
『絶体』唯一の見せ場は
次にお話ししますね(*^-^*)
- 絶対:対比するものがまったくないこと
- 絶体:体がもたないほどの限界の状態
「ぜったい絶命」はどっちの漢字?どういう意味なの?
『絶対』と『絶体』の意味、
復習できましたか??
ではいよいよ「ぜったい絶命」の漢字を
考えてみましょう。
ちなみに「ぜったい絶命」は、
困難・危険から、どうしても逃れられないさま。追いつめられ、切羽詰まったさま。
(引用元:goo辞書)
という意味です。
この意味から考えれば、
絶対にどちらの漢字かわかりますよ!
…
…
そう!正解は「絶体絶命」です。
体がもたないほどの限界の状態まで
追い詰められて命さえ危ういことを
「絶体絶命」といいます。
『絶体』はこの熟語以外で使われることは
占い以外にありません。
『絶体』唯一の見せ場みたいなもんですから、
しっかり覚えておいてあげましょう(^^)
まとめ
いかがでしたか?
『絶対』と『絶対』はそれぞれ、
- 絶対:対比するものがまったくないこと
- 絶体:体がもたないほどの限界の状態
という意味で、全く違う言葉です。
読みは同じで漢字も似ていますが、
意味が違う言葉なので
きちんと使い分けましょう。
使い分けのコツは
『絶体』は「絶体絶命」以外に使わない
です。
『絶対』はいろいろな文章や熟語で
使われていますが、
『絶体』は「絶体絶命」以外では
占いを除いてあまり使いません。